企業理念は魔法の言葉 (生きる企業理念、形骸化する企業理念4)
2013年07月01日
本日より7月
一年の半分が過ぎ、新しいサイクルに入りました
スタートにふさわしい穏やかな風と気候で、とてもいい予感がします
2013年、残り半分、素晴らしいものにしましょう!
というわけで、前回の続き
「企業理念は魔法の言葉」となる ことについて
企業理念の本質は、存在理由である
と前々回に書きました
じゃあそれをそのまま言葉にする・・・
のもアリですが、前回書いたようにちょっともったいないのです
では一歩踏み込んでみましょう
企業が何を持って社会に貢献するのか?
ここで個性が出てきます。
衣類販売の店であれば
「例えば良い衣類を社会に提供する」
となります
けど、これではまだ足りません
アルマーニなのか、ユニクロなのか、街の洋服屋さんのいずれなのか?
そこで次のステップ
企業の特長、特徴を表す
このあたりで核心に入ってきます
先ほどのアルマーニなら最先端、最高品質のファッション
ユニクロなら、CPに優れる服
街の洋服屋さんなら、地元の小学校の体操服が買える・・・
じゃあ、私たちの企業の特長、特徴を記そう
・
・
・
もしこれが、全従業員一致で、「うちの特長、特長はコレ!」とでたら
そもそも、その会社に企業理念はいらないかもしれません
次回に続きます!
読んでくださってありがとうございます
生きる企業理念 形骸化する企業理念 3
2013年06月28日
企業理念を、朝礼での唱和、研修などで半ば強制気味に浸透していくことの欠点について
昨日、2つあると書きました
その1つは、当たり前ですがコストがかかることです
これは一概に欠点とはいえません
理念などの浸透は、プロセスそのものに意味があります
・唱和して暗記する
・その深い意味を考える
その流れのなかで、企業の風土に形成され良い影響を与えることも多いでしょう
ただ、理念そのものに工夫を加えれば、このプロセスがさらに効果的になる
あるいはなくても、同じ効果を得ることはできるのです
そしてもうひとつの欠点
それは、クリエイティビティ、自発性への影響です
企業理念や行動指針、クレドなどは、組織内の憲法であり法律です
ある意味「守らなければならないもの」です
唱和、研修などは、どうしてもこの側面が色濃く出てしまいます
「常に個人個人が考え、創造的である」というスタンスは
非常に得がたいものです
それに対して、上記の手法は良い影響は与えません
ならばそうならない企業理念とはどういうものか?
企業理念はうまく使えば、まさに「魔法の言葉」になります
明日はそのことについて書きたいと思います
読んでくださってありがとうございます
生きる企業理念 形骸化する企業理念 2
2013年06月27日
>企業理念策定において、簡潔な文面の中に何を落としこむのか
私は、企業理念の本質は存在理由の明示にあると考えます
だとすれば当然、「理念には存在理由を述べる」ということになりますが、
それだけでは、一味も二味も足りません
企業は基本的に社会貢献をするために存在し
その対価としての利益があるわけです
つまり存在理由は社会貢献
ただ、そのことを理念として述べても、
代わり映えしないものになってしまいます
代わり映えしないものは、従業員の心には残りません
それは、前回あげたメジャーな策定目的である
>・従業員がいつでも戻れる拠り所となる指針となる
としては機能しにくいものとなります
いやいや、やり方によってはできる! 例えば
・朝礼で毎朝復唱する
・理念に対する意識深化を目的としたレクチャーを、一定期間毎研修などで行う
確かにその通りです
しっかりそれを続ければ、理念の深い意味は従業員に腹落ちするでしょう
理念軸の行動が生まれ、企業としてのカラーは明確になるでしょう
ただ、上記の方法には2つ欠点があると、私は考えます
明日に続きます
生きる企業理念 形骸化する企業理念
2013年06月26日
ほこりの被った額に入っている・・・
という形容を、企業理念にすることがあります
当然、あまり経営に生かされていないということになります
いろいろな企業がさまざまな理念を掲げています
短かったり、長かったり、わかりやすかったり、英語だったり
弊社では、理念策定と浸透支援を業務に据えています
そのなかで、建前的に「企業理念の形式は自由で制限はありません」と言っています
が、実際は話の中で、簡潔でわかりやすいものを勧めることになります
なぜなら、その理念策定の目的のほとんどが
・従業員がいつでも戻れる拠り所となる指針となる
・すべてのステークホルダーに対しての存在理由を示すものとなる
・ etc
となるからです。
その目的を果たすには、掲げた理念が小難しかったり、長大なものである必要はありません
シンプル イズ ベスト
これに尽きます
では、そのシンプルな中に、何を言語化して落としこむのか?
ここが理念策定の骨子中の骨子になります
明日に続きます
固い信念
2013年06月21日
この仕事を創業するにあたって拠り所となった固い信念があります
それは、
ブランドイメージ=偽らざる真実の姿
だということです
ルイ・ヴィトンのバックは、完璧な品質と洗練されたコンセプトから成っています
魚沼産コシヒカリは、モチモチ食感と冷めても美味しいみずみずしさがあります
リッツカールトンのサービスは、上品で気さくで顧客思いの気遣いであふれています
だから、消費者が選ぶのです。差別化が起こるのです
ルイ・ヴィトンを買うのは、完璧な品質と洗練されたコンセプトを買っているのと同義なのです
なのに、ブランドというと、まず外部へのPRに目が行きがちです
CI導入で、企業ロゴや会社の備品などを入れ替えてイメージアップを図ることが非だとは言いませんが
もっともっと有効な方法があります
それは、ブランドイメージ=偽らざる真実の姿であるならば
それ自体になることです
完璧な品質でブランドを築きたいならば、完璧な品質を生み出す企業体になることです
結局それが一番近道ではないでしょうか?
何より、働く人を含めたステークホルダーにとって、プライドが生まれ、やりがいも醸成される
もっとも幸せなことではないでしょうか?
そのためにまず企業理念などの組織のブレることのない軸を確立し、社内報や朝礼などのメディアを駆使し
かつブランドの意味を深く理解し浸透させる役割をもった人財を育て・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・以下しばらく演説モード 詳細はウェブサイトを御覧ください
このことは、このブログでも実際の現場でもずっと言い続けていくことになるなあと思いますし
そうありたいと思います