社内報・院内報の究極の発行目的は離職率改善に集約される

今回はちょっと過激なお話、というか私の暴走的な想いを書いてみようと思っています

タイトル通り、社内報と院内報の発行目的とは最終的に何か? というお話なんですが

 

今回、「院内報」というワードを挙げています。これちょっとだけ今回の味噌になります

この場合の院内報というのは、院外の提携クリニックや介護事業所、患者様やご家族に配布するものではなく

あくまで、病院のスタッフに配るためのものとして定義します。

 

社内報・院内報の最終発行目的は「離職率改善」

 

社内報・院内報の発行目的は、理念の共有、成功事例の共有と平均化、コミュニケーション活性化、情報の共有などなど

いくつも挙げられます。ただ、なんのためにそれをやるのか? といえば

社内報・院内報が価値を発揮すべきポイントとしてならば、私は離職率の改善にあると思っています

もちろん社内報・院内報の効力はいろいろあって、組織の雰囲気がよくなったり、理念が浸透したり、情報共有がなされれば

社内の考え方が統一されてきて効率があがったり、結果業績があがってボーナスが増えたり・・・

そんなさまざまな狙いをもって記事誌面を作ったりするわけですが、

しかし方程式的を紐解くように考えていくと、その大本にあるのは、「雇用の安定」、つまり離職率の改善につながります

 

スタッフの雇用が安定すれば、サービスに熟練が生まれ質が高くなります

スタッフの雇用が安定すれば、同じマインドで働く人が多くなり、サービスの安定供給(属人的でなくなる)されます

スタッフの雇用が安定すれば、新人への教育も安定し、さらに離職率が安定します

スタッフの雇用が安定すれば、管理職も育ち、支社開設といった事業拡大につながります

 

いいことしかありません。

もちろん、スタッフの雇用の安定は、給与や就業条件、福利厚生の充実、職場の人間関係など

さまざまな要素がうまくいっておこってくるもの

社内報や院内報といった、メディアひとつでどうこうできるものではありません

 

がしかし! 実際に雇用の安定を整える努力をしている組織にとって

このメディアは、実は不可欠なものだったりするのです

給与や就業条件を安定させ、福利厚生を拡充し

人間関係などを管理職や専門家などを交え見直し働きやすさを提供し

さらには、スタッフの資金形成やキャリアビジョンまで考えるような努力をしたとして

それを、社内の人間に落とし込むのは、メディアなのです!

 

今、採用にはえらいお金がかかる時代です

企業なら中堅の実力者、病院なら看護師なら一人雇うのに100万円以上かかるのではないでしょうか?

そのお金、私は絶対にある程度は、スタッフ雇用安定のための施策とメディア制作に充てるべきと考えます

 

「この会社、この病院で働くと得だ」

 

こういう考えが組織内で常識となった時、スタッフの雇用安定は必ず実現します

・がんばれば評価される組織

・福利厚生のある組織

・経営がスタッフのことを考えてくれる組織

満点を目指す必要なんてありません

ただ、経営がその努力をみせるメディアがあればいいのです

 

そしてそこは戦略的に作られるべきです

 

人が幸せに働ける組織であるために、

できることは戦略的に行うべきです

 

今回こんなことを書いたのは、社会的な義憤があります

企業も病院も、この離職率の問題に悩まされているからです

最近、CMなどで、看護師の人財紹介のもの、よく見ませんか?

当然、それは看護師の人材紹介がお金になるからやっているわけです

問題は、そのスキームにあります

社会貢献性があって、関わる人が幸せになるのなら、そりゃどんどんやったらいいと思うんですが

あれは、疑問が生じてしまいます

 

看護師は資格職。しかもこのコロナ禍にあって、どの病院・クリニックも人材難です

つまり、超超売り手市場です

しかも、一般の企業人の転職と違い、転職回数などはまったく参考(足枷)にはなりません

応募=採用という状況です

ご存じの通り、人材紹介は人材を紹介して謝礼をもらうサービスです

転職先に半年在席すれば、その謝礼は満額支払われる契約が多いと伺いますが、

不思議と看護師の転職先での在席は半年強というのが多いそうです

噂話レベルですが、悪質なエージェントが、半年在籍した看護師に転職を勧めるケースもあるのだとか・・・・

 

人材紹介は、転職者の人生に係る貢献性の高いビジネスモデルであることが疑問の余地はなく

事実、私の周囲にも素晴らしいマインドで仕事をされている方もたくさんいます

一方で、利益至上主義的なマインドも当然あるわけで、その犠牲者のわかりやすい例が

私は病院だと思っています

 

私は過去、医療経営誌の編集者をしていたことがあります

様々なドクターを取材し、話を伺い、熱意に多く触れてきました

患者様に寄り添い、診療に自らの価値を発揮すべく、体力の限界まで働く医療法人の経営者が

医療サービス以外の問題で疲弊するのはあまり見たくありません

 

ではどうすればいいのか?

株式会社コミュニケーションズ・インは、社内報、院内報といった組織内での発行物制作のスペシャリストです

この観点から言わせていただくなら、やることは一つ

 

就業環境として、今いる組織はすばらしいのだ! 

ということをしっかり伝えることです

 

もう一度いいますが、満点を目指す必要なんてありません

努力をして、その努力を見せるメディアがあればいいのです

 

今、病院にこそ、そんなメディアが必要だと思っております