【社内報制作】デザイン重視する?しない? 典型的失敗パターン解説

2020年10月08日

社内報のデザイン上での失敗とは何か?

 

社内報制作において、企画、記事制作と並び非常に重要な要素となるのが

デザイン、レイアウトという工程です

ナイスなネタがり、キャッチーな文章ができても、デザインがダサければ台無し

いわば、ネタ、文と写真、デザインは三位一体だったりもするのです

今回は、このデザインについての話を、かなり突っ込んで、現場レベルで話をしようと思います

 

弊社の場合、デザイナーにはランク・価格設定があります。わかりやすくいうと松竹梅です

 

松 ・・・硬軟自在なデザイン力、提案力あり。会議等にも参加し、解決力あふれる提案等にもすぐれるスーパーデザイナー

竹 ・・・こちらの要求をくみ取り効果的な誌面制作ができる、実力十分なデザイナー。テイストに特徴があったり、得手不得手はあり

梅 ・・・デザイナーというよりはオペレーター。指定すればその通りの誌面が組むが、オリジナリティ、提案力はあまりない

ザックリ過ぎですが、実際に発行目的や予算や狙い、マンパワーなどを考え

弊社はこのどこかに属するデザイナーをアサインしています。

つまりお客様によって1P当たりの価格も変わるということです

ちなみに弊社は社内デザイナーもおりますが、コストが安いから優先するしないは一切なく

案件によって、求められる資質は何か? 誰が適任かをかなり考えてアサインします

デザインは社内報の雰囲気、読まれ度、ファンの数などに極めて大きな影響を与えるからです

 

社内報におけるデザインって、どう考えればいいの?

そもそもデザインの本質とは何か?

という大上段からちょっとだけ偉そうに書いちゃいますが

デザインの本質・目的とは商業的に言えば

キャッチーであるとか、目を引く、とかはただの指標にすぎません

ポイントは

情報がいかに早く伝わるか 

だけです

人は、ページや記事を見た瞬間に、何が書いてあるのか? 読みたい記事なのか? を

流行り言葉ですが、まさに “秒で”判断するわけです

広告制作会社は、ここにまさに命をかけており

・いかに目を止まらせるか

・いかに秒でポジティブな判断をしてもらうか

にあの手この手に、孫の手でも猫の手でも加えてしのぎを削っているわけです

 

では社内報はどうか?

社内報は広告じゃないから、そんな意識はいらない?

いいえ! 断固違います!!!!

この意識、つまり情報が早く伝わる誌面制作への意識は、

社内報制作において極めて必要、重要です

なぜなら、社内報は、とても読まれにくい媒体だからです(手前みそですが弊社社内報ページリンク

そこでも書いていますが、社内報は雑誌媒体ではなく、フリーペーパー的視点で

制作すべきものです。読まれてナンボ、価値はそこから生まれるからです。

ゆえに、デザインも目に留まらせる、興味を持たせる、そのままページを読ませる

というつもりで誌面を作っていくことが必要です

その意識なく、従業員の精読率はまず上がることはありません

皆さんだって目を引くキャッチやビジュアルがないと、広告を目にとめませんよね?

そしてこの点をおろそかにしてしまうと、

多くの社内報の担当者の悩み

・読んでくれない  

・すぐ捨てられる 

・認知が薄い

が、顕在化してきてしまうのです!

 

本日の記事名にもある、社内報のデザインにおいて最も陥りやすい失敗パターンとは

・単に見栄えよく、すっきり作ることだけを考えて制作してしまうこと

・誌面情報をいかに早く伝えるかを腐心せず、制作をしてしまうこと

となるわけです。

繰り返しですが、その原因は、デザインに情報を即伝える意識を置かずに作ってしまうからです

きれいにすっきり、読みやすく作ることは大事ですが、

それ以外に、違った角度からの作りこみがないと

読まれる、価値ある社内報にはなりにくいのです

 

で!

この答えが、早く伝わる社内報をつくるという方程式で解がすぐでれば簡単なんですが

そうもいかないんです

それぞれの企業の社風や理念、組織風土によって、その解がそれぞれ異なるところが

社内報のややこしい所でもあるんです

 

謹厳実直な社風、ベンチャー気質、安定志向の社員が多い、年功序列型企業、情報共有の度合い

ぞれぞれで、合ったやり方があるという事実を気に留めておいて

そのうえで、情報伝達速度を意識した制作を試みてください

 

そこまで考えて、はじめてデザイナーの力量が生きてきます

自慢じゃない・・・いや自慢ですが、

弊社が「松」に位置付けているデザイナーの力量はすごいですよ

 

発行目的、誌面の意図、パワー、提出されうる写真やテキストの質を全部踏まえて

ベストの解決策をだします(ハードル上げすぎ!?)

 

このスーパーデザイナーがいかにすごいか、という話

近いうちにさせていただこうと思いますので

乞うご期待! でございます

 

今日も読んでくださって、ありがとうございました!

 

社内報、広報誌、会社案内など、読まれにく媒体を生まれ変わらせるのが弊社のタスク!

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もちろんスーパーデザイナーの秘密もお伝えいたします

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紙・ウェブ・アプリ 社内報の媒体選択で一番最初に考えるべきこと

2020年09月15日

書類や原稿のチェックや、色みの確認の時、
紙で出力したほうが捗るという認識、ありませんか?

 

スマホを何気なく見ていたら延々と見続けてしまって、

夜眠れなくなった、なんて経験ありませんか?

光には大きく分けて、反射光と透過光というものがあります。
区分としては、反射光は、紙媒体。透過光は、モニターやスマホなどが該当します。

 

人は、紙媒体を読むとき、脳生理学的には「分析モード」になり、

心理的には「批判モード」になると言われています。
原稿の誤字脱字チェックや、色校の確認などは、実は圧倒的に出力したほうがはかどるわけです。
例えば、プロの校閲者などは、

仕事の際にパソコンのモニター越しになんてことは絶対にせず、必ず出力します。
逆に、パソコンやスマホなどの透過光で読む情報は、
脳生理学的に「パターン認識モード」として認識し、

心理的には「くつろぎモード」になると言われています。
夜中に長時間スマホなどをやってしまって、のんびりはするけど、

脳は覚醒して眠れないなんてことは、こうした現象の証左だったりします
(参考引用:https://stepup-unesco.com/2017/07/tryanderror01/

この事実、学術的にも証明されていますが、皆さん自身も体験知として
納得いただけるのではないでしょうか?

 

では、本題の社内報の話です

社内報は、ざっくりいって、8割くらいが紙で発行され、そのうち3割くらいがウェブと併用され、
残りが、ウェブのみやアプリ、グループウェアなどでの代用となっています

 

割合としては、納得感のある数値ではありますが、

もしこれがそれぞれのメディアの特質を理解してないとすると
目的達成に不利な媒体を選んでいるケースはかなりあるのではないかな?

と弊社は考えています

 

 

ここでおさらいをしましょう! 紙・ウェブ・アプリのそれぞれの特性

紙媒体
利点:直接届くので、読まれやすい。デザイン的表現が自在で、訴求力の強い組み立てが可能
欠点:発行までの時間がかかり、速報性はない。コスト的に負担が大きい。

 

ウェブ
利点:速報性、発信の汎用性が高い。双方向性も打ち出せる(難易度は高い)。
欠点:PULL型で読まれにくい。携行性がなく、情報共有の公平性は会社の環境によってしまう

 

アプリ
利点:PUSH型PULL型の双方の特性があり、スマホ閲覧により読まれやすい。携行性抜群。双方向性を生みやすい。
欠点:画面サイズが限定され、表現に限界がある。集中力が保たれず、訴求力は劣る。

 

 

これだけみても結構違いがあります。反映もすでにされていますが、透過光、反射光の特質を
考えると、社内報としての媒体の選び方というのは、

達成したい目的によってかなり制限されてしまうのです

 

目的別の社内報媒体選択をまとめてみると
紙社内報:理念浸透や社風醸成、仲間意識や一体感の醸成、経営方針、経営メッセージなどの共有。
ウェブ社内報:速報性のある情報共有、表彰記事、紙社内報の補完
アプリ社内報:双方向性を生かしたモチベーションアップ、経営メッセージ、経営方針の伝達

あくまで特質の話ですが、
紙社内報:オールラウンダー。理念を真面目に伝えたい! & 相互認知を高める面白企画! の双方に優位
ウェブ社内報:役割特化型。 速報性を重視する情報共有と、ライトな情報発信に優位
プリ社内報:モチベーションアップツール。双方向性を生かして、コミュニケーションまで可能!

 

という具合に言い換えられると思います
もちろん活用法や、構成、記事の質などで、これらの役割は凌駕できますが
最初の特質をしっかりと理解したうえで、選択をすることは、シンプルに
目的達成の速度に影響を与えます

 

この時代に紙?? という議論は、社内報発行のフェイズで必ずや議論されるテーマですが
専門家的な視点で

「紙のほうがいいんじゃないですか?」

といえるシーンのほうが多いのも事実だったりするのです
逆に、アプリに軍配! といえるキラーコンテンツもあったりします

(EX:新入社員紹介 双方向型)

 

だからこそ、改めて目的を明確にして、特質をにらんで媒体を選ぶ
このステップは、価値ある社内報の必須条件でもあるわけです!

じっくりと読んで理解してほしい未来計画はウェブ社内報には適しません

今日のニュースは紙社内報には載せられません

 

コロナウイルス感染症の影響で、テレワークの浸透や、

各企業のビジネスモデルのパラダイムシフトが進行する激動の時代に合わせて

社内報、社内コミュニケーションのあり方も大きな変化を遂げるべき時期にきています

 

時代と自社の課題解決をにらんだ発行目的達成のために、効果的あ

社内報制作が、皆さんの会社で行われることを切に願います!

がんばりましょう!

 

読んでくださって、ありがとうございました!

 

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テレワーク時代突入で変化する社内報の存在理由と発行目的

2020年08月21日

テレワークの定着が顕在化させる様々な問題

 

新型コロナウイルる感染症の正体もおぼろげながら見えてきた感があるこの頃

まだまだ不透明ではあるものの、多少の説得力のある未来予想図が語られるようになってきました

ウィズコロナ、アフターコロナと言われる社会の姿が、形成され始めている・・・今がまさにそんな時なのでしょう

その姿の一つに、テレワーク、在宅ワークが主流化するというものがあります

業種によって隔たりはあるものの、業務のすべてがオフィスで行われる必要はないという事実が

現実的に明らかになってきました

テレワークを導入し、今後も継続を検討したいとする企業は9割越え

緊急事態宣言後、テレワークを継続をしている企業は約3割

この流れは確実に加速してくことでしょう

なぜなら、コロナが前提となる社会のなかでの必要性に加え、

オフィス維持や移動費などのコスト的なメリット、ワークライフバランスの観点からのメリットがあるからです

 

ですが、結構大きなデメリットもあります

今まで企業風土を醸成する当たり前のものであった、リアルなコミュニケーションがことごとく制限されてしまうのです

日常的な業務、ojt、研修、朝礼、ランチ、飲み会などなど、人対人の熱い場がなくなる・・・

会社視点でみれば

・企業理念浸透の浸透の遅れ

・企業風土の醸成機会の損失

マネジメントでみれば

・業務の進捗状況の把握

・メンタルヘルスの問題に気付きにくい

・従業員の結束を得にくい

・ロイヤリティが上がりにくい

などなど、顕在化することが考えられそうなトピックは結構出てきます

新卒の社員が出社することもままならず、リモート研修と課題のみでモチベーションやメンタルに問題を生じさせ退職

そんな事例を耳にすることも多くありました

くわえて、テレワーク下で起こる、従業員の家庭内の問題もあります

コロナ離婚などという言葉が、メジャーな検索キーワードの一つにあがるように

働き方の変化は、家庭で過ごす時間の増加にもつながり、家庭の問題の顕在化にもつながりえるのです

テレワーク定着で変えなければならない社内報の発行目的

 

テレワークの浸透、定着は、コロナウイルスの流行という背景を味方にしてスピードをもって実行されます

しかし、それらが引き起こしうる、前述の問題、課題への対策は、おそらくは遅れを取るでしょう

顕在化していない問題に、なかなか対策するコストを算出するのは難しい話だからです

ですが、社内報はすでにツールとしてそこにあるわけです

新たな予算などを必要とすることもないのです

そして、社内報は、それらの課題のいくつかに対しては、極めて有効な課題解決ツールとなりえるのです

新型コロナウイルス感染症の流行拡大で、多くの社内報が特集を組んでいます

自社の取り組み、感染防止に関する知識や方法の共有、企業の近未来的な方針の口語的な伝達・・・

しかるべき、大事な内容です

ですが、この先の社内報は、さらに一歩踏み出してく必要がある、と私たちは考えています

そのために最初にすべきことは、発行目的を含めた社内報を制作する意義を再設定することです

理念浸透、社内の一体感醸成、ポジティブな風土づくり、情報の共有化など

様々な課題を解決するツールとして、社内報の発行目的が設定されてきたことと思います

ですが、今、それらに加えてどうしても追加すべき大事な目的が社内に生じているはずです

場合によっては、社内ブランディング、社内広報などの領域にもなるので、

社内報がどこまで担うのか?

という話でもありますが、とにかく今!

発行の軸を改め目的を明確にするタイミングであることは間違いないのです

 

テレワークに使われるグループウェアは非常に効率的で優秀です

スラックやチャットワークなどは弊社でも利用していますが、もはやマストのツールです

ですが、言葉のみのコミュニケーションは、感情が読み取りにくく、行間を取り違えやすい・・・

チーム内の情報共有や指示伝達としての利便性は高いですが、人間関係の発達に有効ではありません

 

個人や部署のパフォーマンスは、業務の透明性と人間関係、モチベーションに左右されます

だからこそ、企業はこれから顕在化してくるであろう、リアルな社内コミュニケーションの欠如が引き起こす

様々な問題と影響を考えるべきです

 

社内報は、社内コミュニケーション戦略の一つの軸となり得ます

変えるのは、今です!

 

 

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社内報 発注業者 スタイル別解説 ~ニーズにあった制作会社選び~

2020年06月19日

社内報を創刊する

あるいはコンテンツや誌面テイストのマンネリ化、あるいは成長した企業規模に合わせてリニューアルをする

広報や総務部等で、社内報担当をタスクとされている方であればそんなこともあるかもしれません

そんなみなさんのほとんどは、発行目的に通じる会社の課題は深く認識されていても

いわゆる、紙媒体、冊子づくりのプロではないでしょう

つまり、制作業者の力を借りたいと思う瞬間もあるはずです。

でも、このミッションを一体誰に、どこに相談すればいいのか?

業者をしらべるにしても、どんなキーワードで検索すればいいのか?

これ、結構難しいことだと思います

例えば、「社内報 制作」というキーワードで検索をかけてみたら、

「社内報作ります!」という会社が山のようにでてきて正直よくわからない・・・

とりあえず検索上位の制作会社や、出入りしている印刷会社や広告代理店、たまたまつきあいのある編集制作会社に相談してみたり。

でもそれが会社のベストアンサーにつながっているかというと、意外とそうでもなかったりします

なせなら、社内報制作におけるニーズは、会社によって千差万別

予算、マンパワー、自分たちの制作能力などなど、協力してほしいポイントは全然違うからです

今回の記事は、そんな皆様のために書きました

社内報の発注しようと思った時、どうすればいいのか?

今回、そのかなりたくさんある、候補先をジャンルにわけてみました

業者、ジャンルそれぞれが、長所短所がかなり明確にあること、お分かりいただけると思います

業界を深部に切り込んだ内容となる、社内報制作業界整理表

是非ご覧くださいませ!

 

相談先 その1 社内報制作専門業者

コスト:★★   制作力:★★★★★  サービスの質:★★★~★★★★★

分厚い事例をもつ社内報「専門」の制作会社が、やはり依頼先、相談先としては主流となるでしょう。しかし、この「社内報専門」という見分け方がかなり難しいのです。なぜなら、ウェブサイトなどで「社内報専門」とうたっている業者はかなりありますが、そのほとんどはいわゆる紙媒体の制作企業であって、社内報の専門と呼べる業者ではありません。出版社からの発注で雑誌や本を作ったり、広報誌や会社案内などを作っている傍らで、社内報も作っている――、そんな会社がかなりあります(こうした会社に実力がないわけではありません。詳細はその3で)。制作会社が社内報業界に参入する障壁はほとんどないために、こうした状況が起こっているのかもしれません。本当の意味で専門と呼べるのは、収益の柱として社内報制作を行っていて、事例を十分に持っている会社です。そして、その数はさほど多くはありません。ウィズワークス株式会社、株式会社産業編集センター、日本ビジネスアート、などが代表的な存在といえます。個人的には社内報業界の3強といった感じですね。こうした会社は制作事例も多く、年間で数百タイトルもの社内報を手掛けていたりします。社内報制作の歴史もあり、硬軟自在なネタ、企画提案が期待できます。また、紙はもちろん、アプリやウェブ社内報にも通じていたりもします。ただしその分、コストは結構高め。これまで最小限の予算でやってきたお客様などは、見積りでびっくりすることもあります。また、社内報かくあるべし! 的な主張もあるので、自社の社内報にすでに明確なイメージがある場合は、マイナスに働くこともあるかも・・・。ともあれ、社内報のことであれば、まずは問い合わせ先と筆頭候補として考えてもよいかと思います。

 

相談先 その2 広告代理店 or 大手印刷会社

コスト:★   制作力:★★★~★★★★★  サービスの質:★★★~★★★★★

企業規模が大きくなると、広告代理店や印刷会社が出入りしていることと思います。当然、制作関連はおてのもの、社内報はここにも頼むことができます。広告代理店はもちろん、印刷会社も大手であれば制作関連の部署や関連会社を持っています。つまり、社内報「的」な紙媒体を制作するのは造作もないことです。ただし、雑誌や広報誌といった広告的な側面の強いのPR媒体とは異なる質の読者をターゲットとする社内報には、どうしても専門性が必要です。そのため、案件がコンペとなった場合などは、ここに挙げている「その1」や「その3」の制作会社に声をかけ協業してトライすることがほとんどでしょう。となると、費用的には見積りに乗ったマージンの分だけ損ということになります。また、ある程度の規模の案件でないと動いてこないという事実もあり、相談先として最適か? というと多少の疑問符が付くことは間違いありません。しかし! 経済界や芸能関連の著名人のアサインや豪華な企画などの実行力、推進力など、他社の追随を許さない圧倒的な強みがあり、納期エラーもまずありえません。弊社も仕事として財閥系企業全体を横断するグループ報の制作に一部携わったことがありますが、非常に豪華な誌面でした。社長インタビューは有名なフリーの女子アナ、コンテンツ案には有名なクリエイターの名前があったり、コンテストでの受賞歴のあるようなデザイナーがアサインされていたり。これはさすがに業界の大手パワーなしにはできないものと言わざるを得ません。注目度の高いものを作りたい場合や、制作物の発注を一本化したいといった社内事情がある場合は、逆にほかの選択肢が存在しない一択となります。

 

相談先 その3 紙媒体の制作プロダクション

コスト:★~★★★★  制作力:★★~★★★★  サービスの質:★★★

皆さま、驚くなかれ! 今現在、一流と呼ばれる雑誌と、一部上場企業が作る一般的な社内報の1ページあたりの制作費。どちらが高いでしょう? この質問をする時点でピンとくるでしょうが、そうです、社内報のほうが高いケースは、もはや珍しくもなんともないのです。というわけで、その1にも少し書きましたが、雑誌や書籍、企業の広報誌などを制作する実力のあるプロダクションが、生き残りをかけて社内報制作に制作業者として参入しているケースも現在では多々あります。場合によっては、マガジンハウスなどの一流の出版社そのものが出てきている事例もあります。出版業界の不況はかなり深刻ですし、新型コロナウイルスの蔓延で、広告費抑制は企業として当然の動き。余剰がちの社内リソースの使い道として、どんな媒体でも作っていこうという風潮が顕著になってきています。こうした会社は、当然ながら誌面制作のプロフェッショナルですので、制作力は極めて高いです。企画力、ネタづくり、執筆、構成、デザイン等、優秀な人材がそろっています。ただ一つ、社内報の専門性は、一朝一夕で身につくものではなく、その制作会社がどのように経験値を積んでいるかによって変わってきます。現在、制作会社のウェブサイトなどの宣伝の仕方には若干問題が場合もあり、数タイトルの実績しかないのに、社内報専門ぽい見せ方をしているとこがかなり多くあります。そういう点は、見極めに注意が必要だったりもします。お客様である企業の担当者が発注を検討する場合は、その制作会社の持っている個性、ネタの強みが、自分たちの求める成果、発行目的とマッチするのかどうか? このあたりをしっかりと見抜けないと、発行目的にそぐわないものとなる恐れがあります。「相談する」というより、「利用する」という、社内報編集者としての力量が必要となる選択肢と言えます。価格に関しては、一流の知名度を持つ出版社は当然高く、制作機能だけで勝負するプロダクションは比較的安い見積りが出るでしょう。

 

相談先 その4 普通の印刷会社(大手は除く)

コスト:★★★★★  制作力:★★  サービスの質:★★

社内報の発注先として、一定の数をこなす中規模の印刷会社。当然印刷物の相談はお手の物だったりもします。けれど、自社内にあるのは印刷の版の修正をしたりするオペレーションチーム程度である場合が通常ケース。専任の制作部署を持つところもありますが、その部署の業務のほとんどはチラシや簡単な案内、あるいは高いレベルのレイアウト力を必要としないような媒体(公共的な印刷物など)の制作がほとんどであり、誌面、企画、ネタの優劣を明確に問われる競争がある中で制作しているような部署はほぼないでしょう。はっきりいって、こと制作力においては、前述の選択肢よりも落ちるを言わざるを得ません。というより業界的には、制作は制作会社で、印刷会社の専門は印刷というのが常識なので、制作のアドバイスを求めるのはそもそも筋違いだったりもします。こうした印刷会社に発注しうるケースとは、社内報担当者に編集制作経験がある場合です。自社内ですべて企画を立て、記事を書き(あるいはライターに依頼することができ)、写真を撮って、ざっくりと誌面構成をして、簡単なレイアウトををしてくれる印刷会社に入れたらすべてを整えて印刷して納品してくれる、そういう流れで制作をする場合は、最強のコスパをもつ選択肢です。この流れで頼む場合、デザインの料金が印刷料金に載るだけで、おそらくそれも高くないでしょう。創刊時に、意欲はあるけど編集業務は慣れてない担当様がハイクオリティのものを作ろうとして選択する依頼先としては不正解ですが、編集力と社内報制作の勘所を理解しているような担当様が、低予算でもなんとかするんだ! ・・・と考えるなら、最適解となるでしょう。その3でも書きましたが、「利用する」という視点での選択となりますね。

 

相談先その5 デザイン事務所

コスト:★★  制作力:★★  サービスの質:★★~★★★★

上記の印刷会社に依頼するケースと似ていますが、会社のメンバーで、企画、執筆、撮影などの制作編集スキルをある程度もっているならば、デザイン会社を相談先として選ぶことも現実的です。制作において、企画や執筆、撮影などのスキルは、プロまでとはいかないまでも、学習習得意欲やあればなんとかなるものです。何より自分たちの会社の課題と解決方法をみいだしていく気持ちがあるならば、必ずしもプロにべったり依頼する必要はありません。ただし、誌面レイアウトという工程だけは、一般のビジネスパーソンが手を出すのにかなりのハードルの高さがあります。普段から使い慣れているであろうパワーポイントやワードなどでもそれっぽい誌面制作はできるんですが、アドビのイラストレーターやインデザインといった編集専門のソフトを使いこなすプロフェショナルが制作する誌面と比べると、これはもう雲泥の差があるからです。時々、ご自身の会社でアドビソフトを購入し、このイラストレーターやインデザインの習得に挑戦する部署の方々もおりますが、苦労多く、実少なしとなることが多く、あまりお勧めはできません。なので、コストに制限あるなかで、高い水準の誌面を目指し、かつご自身に編集制作スキルがある程度あるならば、直接デザイン会社に相談してみましょう。そしておそらく、印刷はもちろんのこと、制作時において誌面の「見せ方」についてのアドバイスも得られるはずです。デザイナーの当たりはずれはけっこうありますが(参考記事)、デザイン事務所のウェブサイトで制作見本などを見て、イメージにあるような制作物があれば、話を聞いてみる価値はあるはずです。ただし、印刷会社と同様に、サービスや技術を「利用する」レベルに達していることが肝要となります。

 

相談先 その6 フリーランサー

コスト:最強価格破壊レベル  制作力:★~★★★★  サービスの質:★~★★★★

会社的にOKであれば、制作スキルをもったフリーランサーと契約をするという選択もあります。ケース的には、その4の印刷会社や、その5のデザイン事務所に頼むケースと似ており、社内報制作担当者に、執筆経験などがあり、かつライターやエディター、デザイナーに適切に仕事を配分するといった編集制作における力量が必要となります。いわば社内報制作会社の担当がこなすべき実務を自ら行うということになります。ただし、(こんなこと言っていいのか悩みますが)率直にいってそうした実務自体にさほど困難があるわけではなく、勘所をうまくつかめる人が経験をしっかり積めば、ちゃんとしたものを作れるようになります。冊子制作未経験者が挑むのは難しいミッションですが、制作系のクリエイティブな仕事が好きで、多少の経験値を持っている方であれば、トライしてもいいのではないかと思います。何より社内報の質は、企画、読みやすさ、登場人物(社員)をいかに登場させるか、などにかかってきます。このあたりの社内報制作の肝をわかって、社内の課題解決などに意識の高い方あが挑むのであれば、非常におもしろい仕事になるのではないでしょうか? 実際に見事!!!と褒めるしかない社内報を作られている、編集経験ゼロだった総務の女性を知っておりますが、まさにこの特徴を抑えてた方です。フリーランサーへの仕事受発注を取りまとめるランサーズなどで、社内報と検索してみると、結構事例が出てきます。こうした人たちを使って製作して、印刷会社をプリントパックや東京カラー印刷などのオンデマンド印刷の会社を利用すれば、コスト的には、その1~その3の属する会社では太刀打ちできません。ただし、フリーランサーというのは、悲しいかな、質の担保はされておらず、仕事が成果物としてあがってきてはじめてわかるもの。この点だけはどしてもギャンブル性が生じてきてしまいます。

 

相談先 番外編 ウェブ、アプリ社内報を押し出している業者

コスト:???  制作力:★★~★★★  サービスの質:★★★

そもそも社内報、紙ではなくウェブでやろう、アプリで作ろうという意志をお持ちの場合、当然ながら、選択肢の筆頭に上がってくる業者かと思います。ところが、調べてみたら実際に体験されるかもしれませんが、非常にもやっとしたイメージしかつかめないのではないでしょうか? ウェブ社内報ってどうなの? アプリ社内報ってどのくらい稼働しているの? これがつかめないのは、機密的にまず目に触れることができないことが一つ、また目に触れたとしても効果などが把握しづらいん点が一つ、あと一つは明確な成功事例という解がないからなのです。社内広報の手段として、ウェブ社内報、アプリ社内報は、登場してから結構年月は過ぎましたが、まだまだ途上。これからさらに進化していくメディアです。グループウェアがさらに進化するのか? それともアプリが大活躍する時代となるのか? 5Gの登場でまた時代は変わります。絶対アプリだ! という意志のお客様は、ぜひ疑問と課題と熱意を業者にぶつけてみてください。(弊社も現在開発中です、希望などを聞かせてくれたらうれしいです)

 

まとめ  ~結局社内報も、人です~

長々と書いてきましたが、上記の内容を吹き飛ばしてしまうようなことを言っちゃいますと・・・、結局社内報は、つくる人によってものすごく上質になったり、見栄えばかりであまり発行目的実現に貢献しないものになったりしてしまいます。そして、上記のどこに属していようと、つまらないものを作るハズレ担当の存在は可能性ゼロではありません。熱意の有無、コミュニケーション、感受性の差異など、制作の質を上下させる様々な要素があります。

一つ言えることは、社内報制作の仕事が好きかどうかが、すごく重要です。この姿勢が明確に見える担当さんであれば、上記のどこの所属でも当たり担当といってもよいのではないか? と思います。

最後にPR

ここまで読んでいただきありがとうございます。執筆者の属する会社は、その1に該当する規模の小さい社内報専門制作会社です。広報誌や周年誌、会社案内なども受注をしていますが、売上の8割は社内報。社内報に特化した専門性をもった会社です。実効力、具体的いえば、しっかり精読してもらって、発行が待たれるような、発行目的に寄与することを最重要視しています。お金かけて作ってもらう以上、それ以上の効果を出すことを念頭に制作をしています。制作見本などを見ていただければわかりますが、THE社内報という感じの誌面からはかけ離れたものが多いです。

もし、社内報のことで聞いてみたいことがあれば、創刊でもリニューアルでも、社内報制作に関する相談、なんでもお受けいたします。どこに頼んだらいいのか? 適正な予算はいくらなのか? 編集って何やればいいのか? 読まれるの鉄板は? など、弊社受発注の可能性など関係なし、営業色ゼロでお受けいたします。弊社としては、そうした制作の生の声、お悩み、実情を伺くことが財産となりますし、相談のみでも本当に大歓迎なのです。社内報制作の最前線にいる私たちの知見を、ぜひ役に立てていただきたいと願っております。

ご相談は、約30分程度で基本的にズーム、電話等での対応となります。本ウェブサイトの問い合わせから、ご用件のところを

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アフターコロナ、ウィズコロナでの社内報

2020年06月02日

ビフォーコロナの社内報

ここ数年、様々なお客様の社内報の制作の方向性は、完全に多様化傾向にありました。

「社内報かくあるべし!」

というような、原理主義的な社内報論などはとっくに失われており、社内報のお手本の代名詞のようにいわれてきたリクルートの『かもめ』などは、創刊から今もってなお最上級のクオリティを維持していますが、これもまたいくつかある高い山の頂上という感じになってきています。創刊やリニューアルを検討する各企業は、いくつもあるすばらしいお手本の中から自分たちの目指すモデルを探し、参照することが可能になってきています。

 

最近創刊された事例を探ると、例えばある会社は、「企業理念共有」を社内報発行の第一目的に置き、企業理念の解釈の方法&落とし込みの考えや、成功事例に横たわっていた会社のイムズが見られる事例を社内報の中心的読み物として取り上げ、徹底的にこればかりを掲載して、従業員に浸透させていくことを目的としてつくる方法を採用しました。といっても企業理念!!! ばかりが前面にでているのではなく、事例と通してイムズが伝わるような誌面を作る・・・、つまり従業員読者にはさりげなく刺さる感じを意識しています。理念が伝わったかという目的から見れば、事例は参照され、自部署の取り組みに参考にされることも多く、自社の企業精神を一定的に根付かせるという結果を導き出せたという結論となっています。

 

ある会社は、創刊後の3年間の発行目的を、「コミュニケーション活性化の徹底」と割り切りました。目的はシンプルにこれだけです。会社を仲良くする、社内の自発的な飲み会を増やすという明確かつ具体的な目的を設定し、経営層の了承も獲得。管理職者も積極的に飲みニケーション(経費OK!!)を行い、結果従業員満足度のポイントを20伸ばすことに成功しました(離職率も大幅に改善)。つまり、その前まではけっこうパワー系でギスギスしていたという現状が想像に難くないと思いますが、本当に社内報発行から3年でガラッとかわり、業績も急成長にシフトしています。

 

ある会社は、自社に鋼のように横たわる「真面目」精神を損なうことなく、その風土にあった特集、連載、コミュニケーション企画などをやり続けました。けっして刺激的ではなく、予定調和的な誌面が繰り返される作りではありますが、だからこそ結果、安定した精読率を得るに至り、社内の不可欠なコミュニケーションツールとしての地位を確立しています。

 

つまり、社内報の多様化は、発行目的の多様化でもあるわけです。そしてみられる特徴としては、その発行目的を、「できること」「目指すこと」軸に明確に翻訳して設定し、そのゴール到達を想定して誌面を作っていることから起こっているともいえるのです。

弊社としても、ウェブサイト上では、「短く」「軽く」「かっこよく」という、読まれる社内報づくりのノウハウを宣言しておりますが、これはあくまで「精読率アップ」のための方法論であり、コンセプト設定の場面では社内報制作相談の際に、企業・団体の土壌、課題や中計、長期計画、社内風土の分析、(あれば)サーベイの結果などを参照し、そのお客様にのみある「解」を探すというやり方で、お付き合いしてきました。

 

新型コロナウイルス感染症が与えた影響

そんな社内報制作のトレンドがかなり顕著になってきていると思っていたころに、この新型コロナウイルス感染症のパンデミックが発生しました。業種によっては、存在そのものが吹き飛ぶような大嵐。この中でも、仕組み、情勢的に売り上げを伸ばす会社もありましたが、ほとんどの企業は、売上に影響を受け、働き方を大きく変え、自社の存在理由までも影響をうけるようなパラダイムシフトが起こりました。パーソナルなレベルでも人生観仕事観を大きく変えるような出来事であったと思います。

大げさではなく、人類が初めて経験する大激震です。ゆえに社内報もシフトする必要がある、というよりしないわけがありません。そしてこれもまた、多様化の一途をたどることとなるでしょう。多様化しないほうが、もはや不自然であるからです。

社内報は、紙、ウェブ(PC閲覧用)、アプリ(スマホ閲覧用)という、3つのメディアが主流であります。これに、メルマガやグループウェアの機能等を利用したもので代用するという方法もあるでしょう。広義にとらえれば朝礼夕礼、さらには社内イベントも含めて、社内コミュニケーションのためのツールという見方もできます。つまり、多様化する目的、そして多様化するメディアがあり、そのミックス効果で社内報が様々な体をとるようになってきた状況に、多様化する働き方、さらに多様化する企業存在理由までが加わってきてしまったからです。

 

アフターコロナ、ウィズコロナの社内報

そのすべての組み合わせが可能である今、社内報の正解としての方向付けなどはもはや無意味です。では何をすべきか? 企業の社内報担当者の皆様のみならず、経営者、経営層の皆様は、この新型コロナウイルス感染症によって顕在化してきた、あるいは新たに生じてきた社内にある課題を洗いざらいリストアップしてみることから始めるべきです。大小さまざま、実にいろいろあるはずです。

先日寄せられた相談に、「社内報(紙)配布時に、在社しない社員が相当数いるがどうするべきか?」というものがありました。これには、経費こそかかりますが、家庭への直接送付という手段もあります。家族が社内報を見ることの効果は結構あります。従事者の仕事への理解、会社への信頼など、それは無形の資産ともなる重要な要素にもなりえます。そうした家族の目線まで意識した社内報を制作するには、作りこみの段階でいろいろ良い意味での変化をもたらすことでしょう。

こんな相談もありました。「蓄積されてくる従業員の不安に対して払拭するような企画はないか?」 このお客様の場合は、紙社内報とグループウェアを活用されておりましたので、メディアの特性を利用した作戦を提案しました。紙は速報性に欠けますが、丁寧な説明による理解、精読率の高さなどの効果があり、ウェブやアプリ、グループウェアなどは速報性、改変性に優れており、この双方向からの企画が効果的です。つまり、会社の状況は速報的に正直に流し目に見えないことによる不安をなくし、変わらないビジョンや中長期でのありかたは力強いメッセージを紙で流すというモチベーションからの効果を狙っていきます。その内容も、ただがんばろうというのではなく、包み隠さない経営の本心、そしてこの状況からのお願いという形で記事にしていくことにしました。経営層も十分に納得していただいたうえで、インタビューを決行(もちろんオンライン)。今まさに、このお客様の社内報史上で最も赤裸々で正直で感動的な社長メッセージがこの夏に発せられようとしています。

業界的展望は? 収束後に部署はどうなるの? いつまでテレワーク? 制度的な働き方は変わっていくのか? 世界恐慌、その中で自社は? 新卒なのにまだ会社に行けてません(涙)… 従業員の個々に占める不安は、必ず解消しなくてはならない企業の課題です。さらには社内報発行目的の鉄板である、理念浸透も、一体感醸成も、社内コミュニケーションの活性化も、事業部間の相互理解も、そしてアフターコロナ&ウィズコロナでの自社の有り様の理解も同様です。

社内報担当者の皆さんは、こうした現状に対し、そのかじ取りの一部を担うことになります。それは会社の行く末にも影響を与えるとても重要な役割です。だからこそ、どういう媒体を発行するのか? 何を解決するのか? メディアの選択は? そのための作りはどうするのか? 配布方法は何が効果的か? というような「核」をはっきりと握ってください。手を動かしたりする部分は、業者に振りましょう…ご予算次第ですが(汗)。そして、変な話ですが、その業者の「社内報かくあるべし」的な話は軽くあしらって、「うちの社内報はこうです!」という魂を伝えてください。それで響かない制作業者の担当は、残念ながらおそらくハズレです。速やかに担当変更をお願いしましょう。

アフターコロナ、ウィズコロナの社会の中で、ガバナンス視点で社内報は必ずその重要性を増すものと思っております。だからこそ、担当、担当部署全体でガバナンス視点での社内報の価値、意義を考えてみてください。御社のみの解が、必ずあるはずです。私たちはその解のカタチを見るのがともかく大好きです。皆さんの奮闘、心から祈念しております!

 

 

 

ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました! もし皆さんが、社内報担当者であれば、以下のアンケートを一問だけお答えくださいませ。なにとぞよろしくお願いいたします

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新型コロナウイルス禍 砦となる社内報

2020年05月01日

新型コロナウイルスの猛威に終わりの見えない状況の中で、

果たして通常の企業としての活動が行えるのはいつの日になるのか?

お客様のニーズはどのように変容してくいくのか?

自社の価値は、終息後も発揮できるものなのか?

自身の価値を発揮して、給与を得ていく場はあるのだろうか?

 

ビジネスパーソンとして、そして家庭人として、

無数に去来する思いを抱えながら目の前の現実を向き合っていることと思います

 

そんな中、社内報の相談も寄せられます

・コロナを扱う記事企画はどのようなものがあるのか

・紙ならではの企画はどんなものがあるか

といった誌面制作の悩み

・出社しない従業員読者への配布方法、伝達方法

といったハード面での悩み

そして

・今、発行すべきなのだろうか?

という社内報の価値を問う悩み

 

社内報の専門家だからといって、さすがにこうした問いに正解をズバッと答えることはできません

ですが、精読性、伝達力、そして媒体として手元に残る成果物としての価値をもつ紙社内報は

企業の中にあって、平等に横ぐしを指していけるツールです

ともに乗り越えようという一体感

我々はかくあるんだ!という企業としてのメッセージ

何が何でも起き上がるぞ! という宣言

 

会社として大事にしたいものを、胸襟を開いて、明確にしてつたえるには

紙社内報は、適しています

 

今、何ができるのか?

なんでもご相談ください

どんな悩みでも、ご相談でも、私たちがもってる答えをすべて差し上げます

営業色はゼロです。弊社への依頼の可能性ゼロ前提で、お問い合わせください

ズームやお電話、メールなど、ご希望の形で、返信いたします

 

皆さまの会社の、維持と復活を心より祈念しております

 

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株式会社コミュニケーションズ・イン一同

 

2019年 社内報のトレンド

2019年02月07日

新人の採用状況や求人倍率、日経平均など、さまざまな指標を見る限り、経済は上向いている
(日経平均は多少の乱高下はあるものの・・・)
そこに紐づくさまざまなトレンドは猛烈なスピードで移り変わっている

 

そのスピード感から比べると、社内報は変化はが遅い媒体だ
長いところでは数十年の歴史もあり、「うちの社内報はこういうものだ」という硬直もみられたりする
多くの企業内がそうであるように、社内広報に
十分な予算やマンパワーは割けず、そうそうリニューアルもしていられない

 

だからといって変化がないわけではない
その方向は確実に一つだ
それは、

 

「実を求めている」

 

という点だ
言うまでもなく社内報の発行目的は、経営課題解決に端を発す
理念浸透、経営方針の伝達、社長の考えを伝える、コミュニケーションの活性化
モチベーションアップ、成功事例の共有、部署間の緩和、離職率改善などなど
大きいものから小さいものまで、さまざまな課題解決を意図して
企画が練られ、あの手この手でその改善への一手として記事が組まれている

 

その流れは、今までのこれからも変わることはないだろう
社内報の存在理由がそれだからだ

 

だがその効果を厳しく問われ出している感は、現場に接していて痛いほど伝わってくる

 

コストを投じるだけの価値があるのか?

 

という問いに対して、社内報は基本的に明確な答えをだしにくいメディアだ
我々専門の制作業者でも、社内報の費用対は?と聞かれると、納得してもらえる解を出すことは難しい
雑誌ならば販売部数や広告収入などわかりやすい数値があるが
理念浸透を社内報がどの程度達成できたか? という疑問を数値化することはできないからだ

 

だが、そこが今問われ出している

 

さまざまな企業の社内報担当者は、そういうプレッシャーを感じているのではないだろうか?

 

そのためにできることは何か?
それは、社内報の発行目的の先鋭化に尽きる
号毎ではなく、企画、ページ、コーナーそれぞれに明確な意図と狙いをもって
作ることが、もっとも実を出す近道だ

 

弊社の事例でこんなことがあった

 

ある案件で大幅なリニューアルの際に獲得した仕事で
新人紹介のページをかなり豪快に変更してみた

 

狙いは、新人のやや高めの離職率を抑えること

 

そこで、なるべく職場に溶け込みやすくなるような記事を作ることを考えた

 

社員証みたいな写真ではなく、とびきり笑顔のプライベートカットを乗せ
入社の堅い抱負はそこそこに、趣味や性格を前面に出し
新人らしい夢や、先輩への質問などもトピックに加えた
また、ユニークなキャッチを自分自身で考えさせて掲載してみた

 

新人が配属される前に、職場の先輩たちはその子のことが具体的に知っている状態を作り
迎え入れるためのハードルを下げたかったのだ

 

その結果、その年、ただの一人も新人が辞めなかった

 

これを社内報の成果です! と宣伝することも証明することも残念ながらできないが
「成果に少しくらいは起因した」くらいは言えるはずだ

 

付随して、その社内でそれまでの社内報よりもはるかに高い評判をもって評価され
精読率も上がり、アンケートの回収率も向上し、その内容も好意的だった

 

これが実をとるということだ

 

それは言い換えれば、
「読まれない」「効果が見えない」
で当たり前だった社内報の存在が許されなくなってきている

 

といことでもある

 

これは、社内報のトータルで、特集で、連載で、コーナーで、
その一つ一つに明確な狙いを持って、そのための記事づくりをしていく必要がある

 

(おそらく専任でない方も多いであろう)社内報の担当者は、プロに近い視点で
企画を練っていく必要が生まれてきている

 

これは、我々へのプレッシャーでもある
昨年でさまざまな社内報を制作していくなかで、肌で感じたプレッシャーだ

 

効果を感じられる社内報づくり

 

これが2019年に、より具体的に目指す社内報の姿だと
私達は考えている

社内報の読まれ期待度のハードルの低さについて

2017年07月14日

「社内報、読まれてます?」
営業の場で社内報の制作担当者にそう質問してみると……
「そうですね、そこそこは…」
「読んでくださる方もいますし、読まれてない方もいるのが現状です」
こんな答えが大半です。
「読まれていますよ!」なんてポジティブな回答もありますが、
社内アンケートなどで精読率を調べてみると、だいたい半数程度が
・しっかり読んでいる
にチェックを入れている程度。

 

これはもう9割以上の社内報とその制作担当さんに言えることなんですが、
社内報の精読率への期待度というか、このくらい読んでくれたら合格点、というレベルがすっごく低いんです。
なんというか…、「ある程度読まれなくて当たり前」という認識が根底にあるんです。


なぜ、多くの会社の社内報は読まれないのか?  =  なぜ、多くの会社は読まれない社内報を作るのか?

 

社内報というのは、言うまでもなく会社の印刷物。そこにはどうしても公共的なものというイメージが根深くあって、潜在的「こうあるべき」というブレーキが働いているものがけっこう多いです。
だからどうしても、「真面目」「文字が多い」「おとなしいデザイン」という作りになりがちです。
とはいうものの、学生の売り手市場に転じた採用シーンでは、そんな会社であってもかなりユニークな会社案内や採用パンフレットが許されていたりする。
ここでは、学生を確保する、という「実」があるんです。だから会社もそのために柔軟になるし、必死でアイデアを求める。
じゃあ、社内報の実って何か?
もちろんそれは発行目的に帰結すると思うんですが、ここがけっこううやむやなんです。
一体感の醸成とか、理念浸透とか。これらの目的が悪いといってるのではなくて、
「学生の確保」という明確な目標に比べると、どうしても見えにくい。

 

だから、採用パンフレットみたいに、冒険はできないんです。 冒険するきっかけがないんです。
その結果、「真面目」「文字が多い」「おとなしいデザイン」という特徴が改善されず、ある程度しか読まれないものであり続けている。

 

私たちは、この状況を打破します。
実際「全然読んでくれない」「配ったその日に捨てられている」などという悩みをもって弊社に相談されるお客様はとても多いです。
そこで弊社が制作を行ったら、「誌面がすごく変わって評判がいい」「とても読んでくれるようになりました」という評価を、当たり前のようにいただけます。
これはもうデフォルトです。それは弊社の社内報制作が、本当に「精読率100%」を目指しているからなんです。

 

薄い! 軽い! カッコイイ!
ここに込めた、社内報の新しいカタチ

 

弊社は、まずボリュームの多い社内報を否定します。
文字がぎっしり詰まっている社内報も否定します。
そしてレイアウト、見た目にこだわっていない社内報を否定します。
なぜならそのどれもが、読者に読んでもらうために何一つ欠かせない要素だからです。

 

ページは8Pがベストです。多くても16Pまでに収めたい。A3のタブロイドなんかにしてもいいですね。
1P当たりにいれる文字は、800文字前後で統一、どんなに多くでも1000文字以内で収めたい。
そして、レイアウトは入口になる表紙から、どこでもビジュアル重視。写真一つで、読むモチベーションも理解度も変わるんです。

 

まあ、社内報で、こんだけとんがっていることをやっているので、必ず読まれる価値のある社内報を提供できます。
ただし、ビジュアルに訴える写真撮影やこれまで以上につっこんだ情報収集など、お客様にご協力をいただく場面も多く、
誌面もかなり「社内報的」でないつくりになります。

 

これはある意味、すべてのお客様と抜群の相性を示すことにはなりえないことも理解しております。

 

だからこそ、弊社は弊社を選んでくれるお客様のために、自分たちの存在意義をかけて
全力でいいものを作りたいと思っています。

 

忘備録的に、書いてみたくなりました

 

あっついけど、今日もがんばります!!!

 

今日も良い一日をお過ごしください

 

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コンペに勝つ!

2017年05月10日

弊社は、自分で言うのもなんですが、非常にコンペに強い会社です
特に社内報制作、パンフレット、広報誌などの紙媒体制作のコンペでは、かなりの勝率を誇っています

 

なぜか?

 

・150%の力でがんばっているから
・お客様のニーズを必死で汲み取ろうとしているから
・制作における強力なスペシャリティがあるから
・価値を生み出す独自性があるから
・ポジティブなエネルギーにあふれているから
・コスト面で優位にいるから

 

クイズみたいになってしまってすみませんが
どれが、みなさんのなかに、上記のなかでピンときたものはありましたか?


コンペに勝つということは、
ライバル会社を差し置いて、何かがお客様に届くということです

 

「いいものを作ってくれそうだ」
「他社事例もすばらしいし信頼できる」
「コストパフォーマンスがすばらしい」
「この会社なら担当の私のストレスが一番なさそう」
「情熱を感じた」
「一生懸命なところがよかった」
「プレゼンがよかった、わかりやすかった」
などなど

 

何が勝因なのか、何が刺さるのかはなかなか予測はできませんが
ともかく、何かが届いてライバルに対して差をつけられたということです

 

弊社にも、私にも
当然ではありますが、コンペでなかなか勝てない時代がありました

 

そのときに自分にあった言い訳 ↓
「あの競合が出てきたら、厳しい」
「コンペに注力する十分な時間がない」
「今回は自分たちの強みと相手のニーズとの相性が悪い」

 

ああ・・書いてていやになりますが、つい口からは上記みたいな言葉が漏れていました
かっこわるい・・・
と今は思います

 

何が変わったのか?
それはやはり、成功体験でした

 

もう何年も前、創業したての実績のない弊社になぜか舞い込んだ
大きな案件のコンペ参加依頼
ここを獲れば、すべてがうまくいく!
そう確信に近いものがありました

 

もう死ぬ気でした
相手がどこだろうと関係ない
今まで1案件に注力してきたパワーが10だとすれば、200くらいはつぎ込みました
やれることは全部やって、いままで考えもしなかった工夫やアイデアもすべて盛り込んで
資料も練りに練って、自分たちでとことん納得いくまで作り込みました
プレゼンの練習も万全
コンペの当日はその場で拍手までいただきました

 

結果、圧勝でした。その場でほぼ確約をいただくような感じで
1時間後には決定の電話

 

スタッフ一同感動で涙を流しました

 

そこで得たものは何か?

 

「このくらいやれば、コンペで圧勝できる!!」

 

という経験でした
言い換えれば、「なんだ、このくらいやれば、獲れるのか!」
という自信でした

 

「じゃあやればいいじゃん!!」

 

一番の財産は、このマインドセットを獲得したことでした

 

最初に挙げた
・150%の力でがんばっているから
・お客様のニーズを必死で汲み取ろうとしているから
・制作における強力なスペシャリティがあるから
・価値を生み出す独自性があるから
・ポジティブなエネルギーにあふれているから
・コスト面で優位にいるから

 

このなかでどれが一番大事か?
それは、すべてです
この中に挙げられていない、改善の可能性のあるものもふくめてすべてです
仕事は、信頼は、実績は、やり切れば取れます

 

このマインドセットを築き上げて、そして繋げていくことが
成長だと思っています

 

今日も良い一日をお過ごしください

 

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社内報における発行目的について

2017年02月10日

とあるきっかけがあったので、今日は社内報制作会社の人間がこんなこといってもいいのか!?
というようなことを書いてみようと思います
テーマは社内報の発行目的です

 

かつて、このブログで、あるいはほかの媒体で
さらには営業の場面で、私はこう言っていました

 

社内報の発行目的は、それを制作会社なども含めた、制作チーム全員に共有しておくことが大事です。
ぶれない誌面であり続けるために、あるいは迷ったときなどに立ち返るために。
そのためにも経営課題や会社の内情を踏まえた、最適な発行目的を設定しておきましょう!

 

一定の説得力はあると思います。これ実は、社内報制作側の人間も、なんとなくこんなふうに思い込んでいるふしすらあります
実際ほかの社内報制作会社のウェブサイトなどを見ても、けっこう似たようなことが書いてあります

 

でもですね・・・・

 

この発行目的、その内容や設定のしかたによっては毒にしかならなくなります
例えば、「理念を伝える」、という発行目的にした場合
チームはつねにこの発行目的に立ち返るので、その結果
いっつも理念のことを、あの手この手でこねくり回して伝える社内報に寄っていきます
読者だって読まなくなります

 

実際に、社内報で扱いたいテーマ、課題は極めて流動的です

 

新入社員が入ってくれば、彼らをきっちり紹介して、いかに先輩との距離を近づけるために記事をつくるべきです
中期計画の最終年であれば、達成のためにすべきことを考えるようなページも必要になります
社長が変わったのなら、その人となりを伝える役割を、社内報は極めて有効に担えます

 

こうしたテーマを、例えば前述の「理念を伝える」という軸で作ったら、

変化の幅のすくないものになるのは自明です
つまり、社内報の発行目的は、おおまかでいいということです

 

だからある意味、発行目的は、企業理念的に考えるとうまくマッチしてきます
企業理念って、多種多様でいろいろですが、どれもこれもシンプルで明快でポジティブですよね
そして複雑なことは書いていない
その存在のあり方、社会に対する姿勢、企業の魂はそこにあるけど、具体性はない

 

率直に言います

 

社内報の発行目的は、「会社をよくする」
くらいでいいんです。

 

もしかしたら創刊の時に何らかの課題や目的があって、そのために社内報を・・
となった場合もあるかもしれませんが
その時の目的をずっと持っていると、無駄な縛りになっちゃうんです

号毎にかわっていいし、変わるべきだったりもする。

じゃあ目的はブレブレでいいのか? といったら、それは全然違う話で
各号にテーマ(これも言葉を変えた発行目的ですね)は、自然とあるはずです
ここをしっかり、それこそメンバーで共有して取り組んでみてください

 

・新入社員をいち早く会社に溶け込ませる!
・会社の交流を刺激させて、部署での飲み会を開催させる
・結果をだした従業員の取り組みとマインドを共有させて刺激を与える

 

それはその時その時の課題に応じて、流動的に変化するものですから

 

今回のまとめ
【社内報発行目的の設定での注意ポイント】
・具体的にしない
・永続的なものにしない(いつでも変えられるものにする)
・シンプル&ポジティブ
・その代わり、各号にテーマを持たせる
・半年、1年などと期間を限定しての発行目的は有効

 

以上です

 

読んでくださってありがとうございます!

 

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