【社内報コンペ】制作会社が参加したくなる取り組みやすい仕様書考察

2021年01月13日

【創刊orリニューアル】 社内報の制作会社のコンペを効果的に行う

 

社内報や広報誌など、新しいメディアを創刊する、あるいはリニューアルする

という時に、業者変更は必要なのか? それをどこに依頼するのか? というのは大事な問題です

プロジェクトを進行する時、新しい分野での外注が発生する時はすべてそうですが

制作会社の仕事の質、実行力、考え方(理念)、予算、パワーなどなど

いろいろな問題を複合的に判断しなければなりません

ただ現実問題、社内報や広報誌といった専門的な作業が発生する媒体の制作に関する十分な経験が

上長含めた担当者にあるかといったら、おそらくないケースも多いでしょう

効率的で、自分たちの目的をしっかり達成するやり方がわからない・・・

これは、リアルな問題かと思います

 

そんな時に、出入りの制作業者や印刷会社にこの件を相談すると

業者からしてみれば、コンペなしの受注を目指して張り切って提案してくることになります

まあ、その提案の質が高く、予算も納得でき、質・パワーなどに問題なければ継続発注でもOKですが

誌面の質的にベストなのか? といえば、それを確認する手段はありません

野球のFA選手ではないですが、「他社のやり方、提案も聞いてみたい」は

良いものをつくっていくうえで、必要な過程です

私たちもお付き合いの長いお客様が、こういう考えをもって他社に相談することは

むしろ推奨しています

 

で、結局のところ

制作会社の実力、質、コストパフォーマンス、考え方、自社に割いてくれるパワーを見るには

一定条件での比較がベストです

つまりコンペしかありません

しかし、

・コンペをどう実行すればいいのか?

・どういう仕様書にすればいいのか?

・何社くらい呼べばいいのか?

・どこに声をかければいいのか?

この手の問題一つひとつが、発注側からするとけっこう難題かと思います

そして当然受注側からしても、この要件定義があいまいだと、参加するにも結構困ります

でも問題は実はシンプルなんですよね

正しい評価を下したい発注側と、しっかり実力を見せたい業者側があるだけです

だからウィンウィン関係維持のために、

ここに制作業者が参加しやすいコンペの要件定義の話を書きたいと思います

 

制作会社は自社の強みで勝負をしたい

 

社内報を発注しうる会社というのは、結構種類があります

(※発注業者の種類、有り様に関してはコチラを参考にしてください)

蓄積されたノウハウ、人材の優秀さ、実績、コストパフォーマンス、フレキシビリティ、業界知識などなど

その要件定義で、これならうちは得意分野で勝負になりそうだ! と判断すれば本気の提案をしてきます

この業者からの本気の提案を引っ張り出すのがよい要件定義となるわけです

 

そこで、まず発注者が評価として考えなければならないのは以下の点かと思います

 

●企画力

・発行目的の実現につながりそうな企画提案力があるかどうか?

●制作力

・制作側のマンパワーを考慮し、円滑な制作を実現するノウハウ、計画、パワーがあるか?

・デザイン、記事制作などに求めるものを実現するクリエイティビティがあるかどうか?

●コスト力

・提示してくる見積りが、適正な予算であるかどうか?

 

このほかにも、実績、会社規模、歴史など、評価対象とする(しなければならない)会社はありますが

まずは、上記項目をしっかり見抜くことが肝要です

 

ではそのために業者に何を伝えればいいのか?

 

ズバリ申し上げます

企画力と制作力は、制作見本を提出させることで、すべてがわかります!

 

企画に含まれる意図はレイアウトとセットであり、その提案の中には

制作会社の社内報に関する考え方や、読まれるテクニック、意図を汲んだ企画力などがすべて含まれます

なので、シンプルに

制作コンペでは、発行目的を実現するための企画案、及び見本の提出を要求してください

ただこれだけでは自由度が高すぎて、逆に選定に困るということも生じてきます

業者のほうも、自由すぎて困ることもあります

なので、ワンテーマを与えてください

これは、自社の解決した課題をそのままぶつけてもいいですし、数号先に企画予定のテーマでもなんでもいいです

トリッキーなものでもいいですし、王道でもかまいません

・新人紹介記事

・社長対談

・中計解説

・部署紹介

・企業理念解説

なんでもいいです。

これらのテーマを与えて、4P~6P程度で、誌面提案を依頼してみてください

これらに付随して。

レイアウト力を見るために、

表紙や裏表紙などの追加もよいかと思います

ただし、現状のコンペはほとんど制作会社の持ち出しとなる故、ほどほどに

ごくまれに、12P分すべてを見本提出要求などといった案件がありますが

これでは逆に、実力ある制作会社が逃げ出します

(コスト的に逃げ出すのではなく、いい加減な依頼をする会社とは仕事をしたくないためです)

 

その際に制作体制の提出もお忘れなく

 

上記の提案を提出した際に、この制作力をもって案件に立ち向かえるのか

その具体的な説明(なぜこのスタッフでこの誌面が制作できるのか)がない場合は

正直疑ってかかったほうがいいです

実際にコンペ専門部隊と、制作チームの実力差があるのはよくある話です

リニューアル案件でよく伺うのは、コンペの時、聞いていた話と違うという内容ばかりです

制作会社のスタッフに、当たり外れがあるのは残念ながら事実です(実力云々もそうですが、相性の問題もありますね)

 

コストをどう見るか?

 

制作見本が並べられて、制作体制に説得力があるかも見えた・・・

順位はここである程度きまってくると思われます

この時、見積りに問題がなければ、一位の業者にすんなり決まるでしょうが

2位の会社とかなり差があるなんて場合は、かなり迷ってしまうことでしょう

こうなるのを避けるために、予算上限は明示しておくことをお勧めいたします

この設定がないと制作会社は、なるべく安い見積りを出すことを目指します

参考ブログ、デザイナーの予算について

スタッフ、フリーランスの実力者の起用の有無などで、最善ではない策をとりがちです

多い少ないではなく、予算が決定しているのであれば、結果としてコスパにも優れた提案となるはずです

 

制作会社が参加しやすくなるコンペ まとめ

 

・発行目的を明確に示し、そのうえで、多少絞ったテーマを与えて制作見本(4p-6P)の提案を求める

・踏まえて表紙、企画ページの制作見本提案を求めてもよい(ほどほどに)

・制作体制の明確な提示を求める

・制作予算上限があれば明示する

 

この条件であれば、制作会社の不安は払しょくされ、かなり前向きに参加を選択することでしょう

新型コロナウイルス感染症の流行で、リアルな向かい合ってのコンペ開催も難しくなってしまっていますが

この条件であれば、資料送付のうえで、参加者を一人に絞る、あるいはズーム等で行っても

伝わる提案を作りやすいのではないでしょうか?

 

在宅ワークが進み、多様化の世の中になり

社内報の価値は、今後さらに重要になってくることでしょう

だからこそ、パートナーとして信頼できる制作会社との出会いは大事です

本記事がそのお役にたてたらうれしいです

 

読んでいただき、ありがとうございました

 

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制作会社が教える、企業の社内報編集者に超お薦めのカメラ!! 

2020年12月02日

今回は、「社内報とは!!」 というような本質論ぽい重いものではなく、

私の趣味実益も含めた、社内報編集者向けのカメラの話です

いわゆる雑誌とかの最後の白ページ的に、お気楽な感じで書かせていただきます♪

 

私どもは社内報専門制作会社として、多くの企業の社内報担当者の方とお話をしています

皆さんの所属って、実はけっこうバラバラで、広報、人事、総務、経営企画などさまざまな部署があります

それら本業の傍らで(専業となる方もいますが)社内報担当となることがほとんどなわけですよね

当然編集制作に関する知見や経験、スキルも、個々人によってバラバラです。

 

その流れで「はじめて紙媒体の編集に携わって知る」というものに

写真の画素数やサイズの重要さ(面倒くささ)があると思います

誌面で、そう大きくないサイズでの掲載にも関わらず、

画素数とかの問題でけっこう大きなサイズの写真が必要になるというアレです

参考リンク:どうして写真は粗く印刷されるのか?

 

社内報担当の皆さんの中にも経験ある方も多い・・というか、これ完全に社内報あるあるだと思いますが、

・写真を投稿者や協力者に依頼したら、ガラケーで撮った10キロバイトほどの写真が送られてきたり・・・

・エクセルなどに貼り付けてあって、サイズと縦横のバランスが悪くなっていたり・・・

・あるいは、私たちのような、制作会社から「ごめんなさい、これ使えません」と言われたり・・・

・大きなサイズではあるけれど必要な対象(だいたい人)が、めっちゃちっちゃく映っていて使えなかったり・・・

・とても素敵な笑顔の写真なのに、頭切れていたり・・・

・切り抜き用として依頼したのに、ほかにいっぱい人が・・・       (エンドレス)

 

閑話休題

完全に本筋と逸れちゃいましたが、なんか書きたいことだったのでそのまま掲載します(笑)

 

で、今回のお話

社内報編集者が持つべきカメラのお話です

これさえあれば、多少暗い部屋でも明るい使える写真が撮れて、

カメラがない、というような協力者の元にこれ送って撮ってもらえば間違いないものが来る

普通にシャッターを切るだけで、一眼レベルのものが撮れてしまう

そんな、社内報担当者に絶対にお薦めできるカメラをお教えしましょう!

 

ウェブ見るとお薦め7選とかありますが

私の場合は一択です。手抜きではなく、これで全部事足りちゃうんです!!

そのカメラがコチラです!!!

実売価格がこのくらいです

念のため、私キヤノンさんの回し者ではありません

インセンティブもないし、今のところ、キヤノン様からのお仕事もいただいておりません

このリンクもアフィリエイトとかありません

でもだからこそ、信頼のおすすめです

 

(一眼レフなどをもったことがない)社内報担当者に必要なカメラの条件は

だいたい以下のようなものだと思います

レンズが明るい

・レンズが一眼レフの高級レンズクラスに明るいので、撮影に厳しい環境でも大丈夫!

シンプルに使える

・初期設定だけちゃんとしてしまえば、押したら直ぐ撮れる状態キープ

基本スペックの高さ

・画角と手振れだけちょっと気を付ければ、絶対に使える写真があがります

対応力

・これだけ明るいレンズなのに、けっこうなズーム対応なので、シチュエーションを選ばない!!

 

このカメラはすべてを持っています。

本当にこれだけ持ってさえいれば、表紙だろうとインタビューカットだろうと困ることはありません

扱いの難しい一眼を持つより、コチラを一台もつことのほうがコスト的にもパフォーマンス的にも

絶対おすすめです

 

ここだけの話、私このカメラ何台売ったかわかりません

お客様のほとんどにお薦めしていますし、赤ちゃんが生まれたりした友人知人ももれなく勧めています

そして、なんとその100%が大絶賛!! 買ってよかった!!と言ってくれています

キヤノンさんからお礼状の一枚ももらっていいくらいに、売っています

 

社内報や広報誌編集をしなければいけない企業様担当者様

カメラで困ったら、ご参考にしてくださいませ!

 

 

 

今日も読んでくださって、ありがとうございました!

写真、カメラの質問だけでも問題ございません♪

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【社内報制作】デザイン重視する?しない? 典型的失敗パターン解説

2020年10月08日

社内報のデザイン上での失敗とは何か?

 

社内報制作において、企画、記事制作と並び非常に重要な要素となるのが

デザイン、レイアウトという工程です

ナイスなネタがり、キャッチーな文章ができても、デザインがダサければ台無し

いわば、ネタ、文と写真、デザインは三位一体だったりもするのです

今回は、このデザインについての話を、かなり突っ込んで、現場レベルで話をしようと思います

 

弊社の場合、デザイナーにはランク・価格設定があります。わかりやすくいうと松竹梅です

 

松 ・・・硬軟自在なデザイン力、提案力あり。会議等にも参加し、解決力あふれる提案等にもすぐれるスーパーデザイナー

竹 ・・・こちらの要求をくみ取り効果的な誌面制作ができる、実力十分なデザイナー。テイストに特徴があったり、得手不得手はあり

梅 ・・・デザイナーというよりはオペレーター。指定すればその通りの誌面が組むが、オリジナリティ、提案力はあまりない

ザックリ過ぎですが、実際に発行目的や予算や狙い、マンパワーなどを考え

弊社はこのどこかに属するデザイナーをアサインしています。

つまりお客様によって1P当たりの価格も変わるということです

ちなみに弊社は社内デザイナーもおりますが、コストが安いから優先するしないは一切なく

案件によって、求められる資質は何か? 誰が適任かをかなり考えてアサインします

デザインは社内報の雰囲気、読まれ度、ファンの数などに極めて大きな影響を与えるからです

 

社内報におけるデザインって、どう考えればいいの?

そもそもデザインの本質とは何か?

という大上段からちょっとだけ偉そうに書いちゃいますが

デザインの本質・目的とは商業的に言えば

キャッチーであるとか、目を引く、とかはただの指標にすぎません

ポイントは

情報がいかに早く伝わるか 

だけです

人は、ページや記事を見た瞬間に、何が書いてあるのか? 読みたい記事なのか? を

流行り言葉ですが、まさに “秒で”判断するわけです

広告制作会社は、ここにまさに命をかけており

・いかに目を止まらせるか

・いかに秒でポジティブな判断をしてもらうか

にあの手この手に、孫の手でも猫の手でも加えてしのぎを削っているわけです

 

では社内報はどうか?

社内報は広告じゃないから、そんな意識はいらない?

いいえ! 断固違います!!!!

この意識、つまり情報が早く伝わる誌面制作への意識は、

社内報制作において極めて必要、重要です

なぜなら、社内報は、とても読まれにくい媒体だからです(手前みそですが弊社社内報ページリンク

そこでも書いていますが、社内報は雑誌媒体ではなく、フリーペーパー的視点で

制作すべきものです。読まれてナンボ、価値はそこから生まれるからです。

ゆえに、デザインも目に留まらせる、興味を持たせる、そのままページを読ませる

というつもりで誌面を作っていくことが必要です

その意識なく、従業員の精読率はまず上がることはありません

皆さんだって目を引くキャッチやビジュアルがないと、広告を目にとめませんよね?

そしてこの点をおろそかにしてしまうと、

多くの社内報の担当者の悩み

・読んでくれない  

・すぐ捨てられる 

・認知が薄い

が、顕在化してきてしまうのです!

 

本日の記事名にもある、社内報のデザインにおいて最も陥りやすい失敗パターンとは

・単に見栄えよく、すっきり作ることだけを考えて制作してしまうこと

・誌面情報をいかに早く伝えるかを腐心せず、制作をしてしまうこと

となるわけです。

繰り返しですが、その原因は、デザインに情報を即伝える意識を置かずに作ってしまうからです

きれいにすっきり、読みやすく作ることは大事ですが、

それ以外に、違った角度からの作りこみがないと

読まれる、価値ある社内報にはなりにくいのです

 

で!

この答えが、早く伝わる社内報をつくるという方程式で解がすぐでれば簡単なんですが

そうもいかないんです

それぞれの企業の社風や理念、組織風土によって、その解がそれぞれ異なるところが

社内報のややこしい所でもあるんです

 

謹厳実直な社風、ベンチャー気質、安定志向の社員が多い、年功序列型企業、情報共有の度合い

ぞれぞれで、合ったやり方があるという事実を気に留めておいて

そのうえで、情報伝達速度を意識した制作を試みてください

 

そこまで考えて、はじめてデザイナーの力量が生きてきます

自慢じゃない・・・いや自慢ですが、

弊社が「松」に位置付けているデザイナーの力量はすごいですよ

 

発行目的、誌面の意図、パワー、提出されうる写真やテキストの質を全部踏まえて

ベストの解決策をだします(ハードル上げすぎ!?)

 

このスーパーデザイナーがいかにすごいか、という話

近いうちにさせていただこうと思いますので

乞うご期待! でございます

 

今日も読んでくださって、ありがとうございました!

 

社内報、広報誌、会社案内など、読まれにく媒体を生まれ変わらせるのが弊社のタスク!

社内報における今、何をすべきか? 私たちは何らかのヒントをお渡しできると思います

もちろんスーパーデザイナーの秘密もお伝えいたします

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紙・ウェブ・アプリ 社内報の媒体選択で一番最初に考えるべきこと

2020年09月15日

書類や原稿のチェックや、色みの確認の時、
紙で出力したほうが捗るという認識、ありませんか?

 

スマホを何気なく見ていたら延々と見続けてしまって、

夜眠れなくなった、なんて経験ありませんか?

光には大きく分けて、反射光と透過光というものがあります。
区分としては、反射光は、紙媒体。透過光は、モニターやスマホなどが該当します。

 

人は、紙媒体を読むとき、脳生理学的には「分析モード」になり、

心理的には「批判モード」になると言われています。
原稿の誤字脱字チェックや、色校の確認などは、実は圧倒的に出力したほうがはかどるわけです。
例えば、プロの校閲者などは、

仕事の際にパソコンのモニター越しになんてことは絶対にせず、必ず出力します。
逆に、パソコンやスマホなどの透過光で読む情報は、
脳生理学的に「パターン認識モード」として認識し、

心理的には「くつろぎモード」になると言われています。
夜中に長時間スマホなどをやってしまって、のんびりはするけど、

脳は覚醒して眠れないなんてことは、こうした現象の証左だったりします
(参考引用:https://stepup-unesco.com/2017/07/tryanderror01/

この事実、学術的にも証明されていますが、皆さん自身も体験知として
納得いただけるのではないでしょうか?

 

では、本題の社内報の話です

社内報は、ざっくりいって、8割くらいが紙で発行され、そのうち3割くらいがウェブと併用され、
残りが、ウェブのみやアプリ、グループウェアなどでの代用となっています

 

割合としては、納得感のある数値ではありますが、

もしこれがそれぞれのメディアの特質を理解してないとすると
目的達成に不利な媒体を選んでいるケースはかなりあるのではないかな?

と弊社は考えています

 

 

ここでおさらいをしましょう! 紙・ウェブ・アプリのそれぞれの特性

紙媒体
利点:直接届くので、読まれやすい。デザイン的表現が自在で、訴求力の強い組み立てが可能
欠点:発行までの時間がかかり、速報性はない。コスト的に負担が大きい。

 

ウェブ
利点:速報性、発信の汎用性が高い。双方向性も打ち出せる(難易度は高い)。
欠点:PULL型で読まれにくい。携行性がなく、情報共有の公平性は会社の環境によってしまう

 

アプリ
利点:PUSH型PULL型の双方の特性があり、スマホ閲覧により読まれやすい。携行性抜群。双方向性を生みやすい。
欠点:画面サイズが限定され、表現に限界がある。集中力が保たれず、訴求力は劣る。

 

 

これだけみても結構違いがあります。反映もすでにされていますが、透過光、反射光の特質を
考えると、社内報としての媒体の選び方というのは、

達成したい目的によってかなり制限されてしまうのです

 

目的別の社内報媒体選択をまとめてみると
紙社内報:理念浸透や社風醸成、仲間意識や一体感の醸成、経営方針、経営メッセージなどの共有。
ウェブ社内報:速報性のある情報共有、表彰記事、紙社内報の補完
アプリ社内報:双方向性を生かしたモチベーションアップ、経営メッセージ、経営方針の伝達

あくまで特質の話ですが、
紙社内報:オールラウンダー。理念を真面目に伝えたい! & 相互認知を高める面白企画! の双方に優位
ウェブ社内報:役割特化型。 速報性を重視する情報共有と、ライトな情報発信に優位
プリ社内報:モチベーションアップツール。双方向性を生かして、コミュニケーションまで可能!

 

という具合に言い換えられると思います
もちろん活用法や、構成、記事の質などで、これらの役割は凌駕できますが
最初の特質をしっかりと理解したうえで、選択をすることは、シンプルに
目的達成の速度に影響を与えます

 

この時代に紙?? という議論は、社内報発行のフェイズで必ずや議論されるテーマですが
専門家的な視点で

「紙のほうがいいんじゃないですか?」

といえるシーンのほうが多いのも事実だったりするのです
逆に、アプリに軍配! といえるキラーコンテンツもあったりします

(EX:新入社員紹介 双方向型)

 

だからこそ、改めて目的を明確にして、特質をにらんで媒体を選ぶ
このステップは、価値ある社内報の必須条件でもあるわけです!

じっくりと読んで理解してほしい未来計画はウェブ社内報には適しません

今日のニュースは紙社内報には載せられません

 

コロナウイルス感染症の影響で、テレワークの浸透や、

各企業のビジネスモデルのパラダイムシフトが進行する激動の時代に合わせて

社内報、社内コミュニケーションのあり方も大きな変化を遂げるべき時期にきています

 

時代と自社の課題解決をにらんだ発行目的達成のために、効果的あ

社内報制作が、皆さんの会社で行われることを切に願います!

がんばりましょう!

 

読んでくださって、ありがとうございました!

 

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テレワーク時代突入で変化する社内報の存在理由と発行目的

2020年08月21日

テレワークの定着が顕在化させる様々な問題

 

新型コロナウイルる感染症の正体もおぼろげながら見えてきた感があるこの頃

まだまだ不透明ではあるものの、多少の説得力のある未来予想図が語られるようになってきました

ウィズコロナ、アフターコロナと言われる社会の姿が、形成され始めている・・・今がまさにそんな時なのでしょう

その姿の一つに、テレワーク、在宅ワークが主流化するというものがあります

業種によって隔たりはあるものの、業務のすべてがオフィスで行われる必要はないという事実が

現実的に明らかになってきました

テレワークを導入し、今後も継続を検討したいとする企業は9割越え

緊急事態宣言後、テレワークを継続をしている企業は約3割

この流れは確実に加速してくことでしょう

なぜなら、コロナが前提となる社会のなかでの必要性に加え、

オフィス維持や移動費などのコスト的なメリット、ワークライフバランスの観点からのメリットがあるからです

 

ですが、結構大きなデメリットもあります

今まで企業風土を醸成する当たり前のものであった、リアルなコミュニケーションがことごとく制限されてしまうのです

日常的な業務、ojt、研修、朝礼、ランチ、飲み会などなど、人対人の熱い場がなくなる・・・

会社視点でみれば

・企業理念浸透の浸透の遅れ

・企業風土の醸成機会の損失

マネジメントでみれば

・業務の進捗状況の把握

・メンタルヘルスの問題に気付きにくい

・従業員の結束を得にくい

・ロイヤリティが上がりにくい

などなど、顕在化することが考えられそうなトピックは結構出てきます

新卒の社員が出社することもままならず、リモート研修と課題のみでモチベーションやメンタルに問題を生じさせ退職

そんな事例を耳にすることも多くありました

くわえて、テレワーク下で起こる、従業員の家庭内の問題もあります

コロナ離婚などという言葉が、メジャーな検索キーワードの一つにあがるように

働き方の変化は、家庭で過ごす時間の増加にもつながり、家庭の問題の顕在化にもつながりえるのです

テレワーク定着で変えなければならない社内報の発行目的

 

テレワークの浸透、定着は、コロナウイルスの流行という背景を味方にしてスピードをもって実行されます

しかし、それらが引き起こしうる、前述の問題、課題への対策は、おそらくは遅れを取るでしょう

顕在化していない問題に、なかなか対策するコストを算出するのは難しい話だからです

ですが、社内報はすでにツールとしてそこにあるわけです

新たな予算などを必要とすることもないのです

そして、社内報は、それらの課題のいくつかに対しては、極めて有効な課題解決ツールとなりえるのです

新型コロナウイルス感染症の流行拡大で、多くの社内報が特集を組んでいます

自社の取り組み、感染防止に関する知識や方法の共有、企業の近未来的な方針の口語的な伝達・・・

しかるべき、大事な内容です

ですが、この先の社内報は、さらに一歩踏み出してく必要がある、と私たちは考えています

そのために最初にすべきことは、発行目的を含めた社内報を制作する意義を再設定することです

理念浸透、社内の一体感醸成、ポジティブな風土づくり、情報の共有化など

様々な課題を解決するツールとして、社内報の発行目的が設定されてきたことと思います

ですが、今、それらに加えてどうしても追加すべき大事な目的が社内に生じているはずです

場合によっては、社内ブランディング、社内広報などの領域にもなるので、

社内報がどこまで担うのか?

という話でもありますが、とにかく今!

発行の軸を改め目的を明確にするタイミングであることは間違いないのです

 

テレワークに使われるグループウェアは非常に効率的で優秀です

スラックやチャットワークなどは弊社でも利用していますが、もはやマストのツールです

ですが、言葉のみのコミュニケーションは、感情が読み取りにくく、行間を取り違えやすい・・・

チーム内の情報共有や指示伝達としての利便性は高いですが、人間関係の発達に有効ではありません

 

個人や部署のパフォーマンスは、業務の透明性と人間関係、モチベーションに左右されます

だからこそ、企業はこれから顕在化してくるであろう、リアルな社内コミュニケーションの欠如が引き起こす

様々な問題と影響を考えるべきです

 

社内報は、社内コミュニケーション戦略の一つの軸となり得ます

変えるのは、今です!

 

 

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中小企業が会社案内を制作する時は、大企業を見本にしてはダメ

2020年08月07日

会社案内、何のために作る?

弊社は会社案内をクロージングツールだと考えています

その会社案内が見込み客の手に渡るだけで、問い合わせが来たり、時には発注がきたりする

そんなツールであるべきだと考えています。

そんな甘い話があるの? うまくいくの? という声も聞こえてきそうですが、

最初に、会社案内をクロージングに使える、つながるツールとして明確に設定して制作すれば、

それをしていない、単なる名刺、案内的な機能を主眼として制作した会社案内よりも

はるかに価値があるものとして、機能することは、実績的にも断言できます

 

そこで考えてほしいポイントがあります

会社案内、何のために作っていますか?

挨拶ですか? 名刺代わりですか? とりあえず渡すちゃんとした会社であることを示す媒体ですか?

それとも、差別化やウリを瞬時に分かりやすく伝え、イメージを良化させるツールですか?

 

結構な数の会社案内が、以下のような動機で作られています

「お客様のところにとりあえず持っていけるものがほしい」

「誰にでも配れる、信用されそうな無難なもの」 =怪しまれなければいい!?

「競合会社よりも、ちょっとだけ豪華な感じで」 =どんぐりの背比べをするより、ひまわりくらいとびぬけてみませんか?

 

はっきりいって、これではダメです。

なぜかというと、お客様が知りたい情報ではなく、会社としてなんとなく伝えておきたい情報しか載っていないからです

つまり、誰も読まないんです

上記の動機でつくった会社案内は、名刺の延長的な機能はするでしょう

「へえ、豪華だね」「ちゃんとしてるね」という印象は持ってもらえるかもしれません

しかし、取引のクロージングにつながる働きは、あまり考えられません。

でもこれ、あまりにもったいなくないですか⁇

少なくとも会社案内を受け取ってもらえず関係性を築けたのにも関わらず

その時に渡すツールがクロージングにつながる役割を果たさないなんて・・・

後でパワーポイントなりでちゃんとしたものを提案するからいい?

それは、ワンステップ余計な手間をかけているだけ、スピードの鈍化に他なりません!

お客様だって、その間に脱落してしまっているかもしれないんです

 

これが名だたる大企業なら問題ありません

立派な沿革を示し、ビジョンを示し、全国に広がる支社情報を載せる

お客様は、その企業のある程度内実を知ったうえでテーブルを囲んでいるわけです

ブランドイメージのおかげで商談のハードルをとっくに1段も2段も登っているわけです

でも、これと同じことを中小企業がやっても、意味はないのです

ところが、なぜか! 自社の売りを熱く語る会社案内は少なく

行儀正しいものばかりがつくられていく・・・・

制作会社が示す他社事例なんか、無視していいんです!!!

貴方の会社ならではの、オンリーワンのものをつくってクロージングツールとしての活用をすべきなんです

だって、中小企業なんですから。チャレンジャーなんですから!

大企業のような知名度ブランドのない中小企業は、会社案内一つとっても、がっつり勝負してくべきなんです!

なので、会社案内は売るために作る、という思考を今すぐ持ってください

会社案内、じゃあどうつくる?

クロージングツールとなる会社案内

そのカタチ、存在の在り方は、

自社の売りと優位性を明確に伝え、「うちと取引しないと損だ」くらいまで思わせるツールです

そんな会社案内をどうつくるか⁇

ポイントは3つあります

 

ポイント1 100伝えたいものを5くらいまで凝縮する

情報は「秒」の勝負です。伝えたいことを瞬時に伝えなくてはなりません

「冗長」は、会社案内で絶対にやってはいけないことです

沿革はまるっとカット、理念はほどほどに

何より大事なのは自社のサービスを受ける、製品を購入することで得られる恩恵を

全精力で凝縮し、シンプルに刺しにいくことです

謙遜することなく、誇大広告をすることもなく、堂々と自社のウリ、差別化のポイントを

熱く、そして極めてシンプルに語ってください

 

ポイント2 ピンポイントのお客様像を設定する

ステークホルダーすべてに伝わる・・・、そんな会社案内は大企業専用です

大手都市銀行の自動ドアをくぐった先のラックに、おいてある良い紙でしっかり作ったようなものです

作るべきものは、真逆のもの

たった一人のお客様に伝わるものです

20代~40代の男性をターゲットとするよりも

32歳男性 上場企業の研究職 新婚 都内の賃貸に暮らし近々マンション購入を検討。共働きの奥さんは妊娠中で産休取得。ペットは犬

というターゲットに向けて作った媒体のほうが、より尖った伝わるものになることはお判りでしょう

それが結果として、20代から40代全体の男性にも刺さるものが出来上がるのです

自社の最もコアなお客様像をイメージし、その人にだけはがっちり刺さるものにする

それが、伝わる会社案内の基本です

 

ポイント3 読みやすく作る

都度もらった会社案内を熟読する決裁権者なんていません!

でもその人にある程度読んでもらわないことには、次のステップには進めません

だから、軽く、かっこよく、そして読みやすく作るんです!

そして、ターゲットを狭く、鋭く切り込み、差別化に注力するんです!

レイアウトとコンテンツのボリュームの調整、読者が興味を引き、かつ「お得感」を明確に感じる構成にしてつくる

理念やポリシーは必要なケースもありますが、

それだけを伝えるような会社案内は、機能的にコスパが悪いとお考え下さい

 

その他の大事なポイント

・誌面の中に、営業で普段使っているような確実にささる殺し文句的な営業トークとも紐づけて事例など提案する

・会社案内の巻き方を十分に検討して、その導線専用のものをつくる

など、ほかにも活用するうえで大事な事柄は非常に多くあります。

このこといずれどこかのタイミングでしっかり書きたいと思います

 

誰もが名を知る大企業ではない、中小企業の皆さんは、会社案内というツールを

コスパ、機能の両面からもっともっと考えて作るべき! と私はずーっと考えております

会社案内

手前みそですが、弊社のウェブサイトの会社案内のページの中断あたりに、弊社を事例として紹介している部分があります

このあたりを読んでご理解いただけると、なるほど! と思っていただけるんじゃないかと思っています

 

もし、じゃあうちならどうすればいいんだ? 今使っている会社案内はどう改善すればいいんだ?

といような疑問や興味をもっている方がいれば、まずは弊社の無料診断を受けてみてください

社内報・会社案内の無料診断

必ず何らかのヒントはお渡しできると思います

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

有益な会社案内を武器に、皆さまの業績が上がることを祈念しております!

社内報 発注業者 スタイル別解説 ~ニーズにあった制作会社選び~

2020年06月19日

社内報を創刊する

あるいはコンテンツや誌面テイストのマンネリ化、あるいは成長した企業規模に合わせてリニューアルをする

広報や総務部等で、社内報担当をタスクとされている方であればそんなこともあるかもしれません

そんなみなさんのほとんどは、発行目的に通じる会社の課題は深く認識されていても

いわゆる、紙媒体、冊子づくりのプロではないでしょう

つまり、制作業者の力を借りたいと思う瞬間もあるはずです。

でも、このミッションを一体誰に、どこに相談すればいいのか?

業者をしらべるにしても、どんなキーワードで検索すればいいのか?

これ、結構難しいことだと思います

例えば、「社内報 制作」というキーワードで検索をかけてみたら、

「社内報作ります!」という会社が山のようにでてきて正直よくわからない・・・

とりあえず検索上位の制作会社や、出入りしている印刷会社や広告代理店、たまたまつきあいのある編集制作会社に相談してみたり。

でもそれが会社のベストアンサーにつながっているかというと、意外とそうでもなかったりします

なせなら、社内報制作におけるニーズは、会社によって千差万別

予算、マンパワー、自分たちの制作能力などなど、協力してほしいポイントは全然違うからです

今回の記事は、そんな皆様のために書きました

社内報の発注しようと思った時、どうすればいいのか?

今回、そのかなりたくさんある、候補先をジャンルにわけてみました

業者、ジャンルそれぞれが、長所短所がかなり明確にあること、お分かりいただけると思います

業界を深部に切り込んだ内容となる、社内報制作業界整理表

是非ご覧くださいませ!

 

相談先 その1 社内報制作専門業者

コスト:★★   制作力:★★★★★  サービスの質:★★★~★★★★★

分厚い事例をもつ社内報「専門」の制作会社が、やはり依頼先、相談先としては主流となるでしょう。しかし、この「社内報専門」という見分け方がかなり難しいのです。なぜなら、ウェブサイトなどで「社内報専門」とうたっている業者はかなりありますが、そのほとんどはいわゆる紙媒体の制作企業であって、社内報の専門と呼べる業者ではありません。出版社からの発注で雑誌や本を作ったり、広報誌や会社案内などを作っている傍らで、社内報も作っている――、そんな会社がかなりあります(こうした会社に実力がないわけではありません。詳細はその3で)。制作会社が社内報業界に参入する障壁はほとんどないために、こうした状況が起こっているのかもしれません。本当の意味で専門と呼べるのは、収益の柱として社内報制作を行っていて、事例を十分に持っている会社です。そして、その数はさほど多くはありません。ウィズワークス株式会社、株式会社産業編集センター、日本ビジネスアート、などが代表的な存在といえます。個人的には社内報業界の3強といった感じですね。こうした会社は制作事例も多く、年間で数百タイトルもの社内報を手掛けていたりします。社内報制作の歴史もあり、硬軟自在なネタ、企画提案が期待できます。また、紙はもちろん、アプリやウェブ社内報にも通じていたりもします。ただしその分、コストは結構高め。これまで最小限の予算でやってきたお客様などは、見積りでびっくりすることもあります。また、社内報かくあるべし! 的な主張もあるので、自社の社内報にすでに明確なイメージがある場合は、マイナスに働くこともあるかも・・・。ともあれ、社内報のことであれば、まずは問い合わせ先と筆頭候補として考えてもよいかと思います。

 

相談先 その2 広告代理店 or 大手印刷会社

コスト:★   制作力:★★★~★★★★★  サービスの質:★★★~★★★★★

企業規模が大きくなると、広告代理店や印刷会社が出入りしていることと思います。当然、制作関連はおてのもの、社内報はここにも頼むことができます。広告代理店はもちろん、印刷会社も大手であれば制作関連の部署や関連会社を持っています。つまり、社内報「的」な紙媒体を制作するのは造作もないことです。ただし、雑誌や広報誌といった広告的な側面の強いのPR媒体とは異なる質の読者をターゲットとする社内報には、どうしても専門性が必要です。そのため、案件がコンペとなった場合などは、ここに挙げている「その1」や「その3」の制作会社に声をかけ協業してトライすることがほとんどでしょう。となると、費用的には見積りに乗ったマージンの分だけ損ということになります。また、ある程度の規模の案件でないと動いてこないという事実もあり、相談先として最適か? というと多少の疑問符が付くことは間違いありません。しかし! 経済界や芸能関連の著名人のアサインや豪華な企画などの実行力、推進力など、他社の追随を許さない圧倒的な強みがあり、納期エラーもまずありえません。弊社も仕事として財閥系企業全体を横断するグループ報の制作に一部携わったことがありますが、非常に豪華な誌面でした。社長インタビューは有名なフリーの女子アナ、コンテンツ案には有名なクリエイターの名前があったり、コンテストでの受賞歴のあるようなデザイナーがアサインされていたり。これはさすがに業界の大手パワーなしにはできないものと言わざるを得ません。注目度の高いものを作りたい場合や、制作物の発注を一本化したいといった社内事情がある場合は、逆にほかの選択肢が存在しない一択となります。

 

相談先 その3 紙媒体の制作プロダクション

コスト:★~★★★★  制作力:★★~★★★★  サービスの質:★★★

皆さま、驚くなかれ! 今現在、一流と呼ばれる雑誌と、一部上場企業が作る一般的な社内報の1ページあたりの制作費。どちらが高いでしょう? この質問をする時点でピンとくるでしょうが、そうです、社内報のほうが高いケースは、もはや珍しくもなんともないのです。というわけで、その1にも少し書きましたが、雑誌や書籍、企業の広報誌などを制作する実力のあるプロダクションが、生き残りをかけて社内報制作に制作業者として参入しているケースも現在では多々あります。場合によっては、マガジンハウスなどの一流の出版社そのものが出てきている事例もあります。出版業界の不況はかなり深刻ですし、新型コロナウイルスの蔓延で、広告費抑制は企業として当然の動き。余剰がちの社内リソースの使い道として、どんな媒体でも作っていこうという風潮が顕著になってきています。こうした会社は、当然ながら誌面制作のプロフェッショナルですので、制作力は極めて高いです。企画力、ネタづくり、執筆、構成、デザイン等、優秀な人材がそろっています。ただ一つ、社内報の専門性は、一朝一夕で身につくものではなく、その制作会社がどのように経験値を積んでいるかによって変わってきます。現在、制作会社のウェブサイトなどの宣伝の仕方には若干問題が場合もあり、数タイトルの実績しかないのに、社内報専門ぽい見せ方をしているとこがかなり多くあります。そういう点は、見極めに注意が必要だったりもします。お客様である企業の担当者が発注を検討する場合は、その制作会社の持っている個性、ネタの強みが、自分たちの求める成果、発行目的とマッチするのかどうか? このあたりをしっかりと見抜けないと、発行目的にそぐわないものとなる恐れがあります。「相談する」というより、「利用する」という、社内報編集者としての力量が必要となる選択肢と言えます。価格に関しては、一流の知名度を持つ出版社は当然高く、制作機能だけで勝負するプロダクションは比較的安い見積りが出るでしょう。

 

相談先 その4 普通の印刷会社(大手は除く)

コスト:★★★★★  制作力:★★  サービスの質:★★

社内報の発注先として、一定の数をこなす中規模の印刷会社。当然印刷物の相談はお手の物だったりもします。けれど、自社内にあるのは印刷の版の修正をしたりするオペレーションチーム程度である場合が通常ケース。専任の制作部署を持つところもありますが、その部署の業務のほとんどはチラシや簡単な案内、あるいは高いレベルのレイアウト力を必要としないような媒体(公共的な印刷物など)の制作がほとんどであり、誌面、企画、ネタの優劣を明確に問われる競争がある中で制作しているような部署はほぼないでしょう。はっきりいって、こと制作力においては、前述の選択肢よりも落ちるを言わざるを得ません。というより業界的には、制作は制作会社で、印刷会社の専門は印刷というのが常識なので、制作のアドバイスを求めるのはそもそも筋違いだったりもします。こうした印刷会社に発注しうるケースとは、社内報担当者に編集制作経験がある場合です。自社内ですべて企画を立て、記事を書き(あるいはライターに依頼することができ)、写真を撮って、ざっくりと誌面構成をして、簡単なレイアウトををしてくれる印刷会社に入れたらすべてを整えて印刷して納品してくれる、そういう流れで制作をする場合は、最強のコスパをもつ選択肢です。この流れで頼む場合、デザインの料金が印刷料金に載るだけで、おそらくそれも高くないでしょう。創刊時に、意欲はあるけど編集業務は慣れてない担当様がハイクオリティのものを作ろうとして選択する依頼先としては不正解ですが、編集力と社内報制作の勘所を理解しているような担当様が、低予算でもなんとかするんだ! ・・・と考えるなら、最適解となるでしょう。その3でも書きましたが、「利用する」という視点での選択となりますね。

 

相談先その5 デザイン事務所

コスト:★★  制作力:★★  サービスの質:★★~★★★★

上記の印刷会社に依頼するケースと似ていますが、会社のメンバーで、企画、執筆、撮影などの制作編集スキルをある程度もっているならば、デザイン会社を相談先として選ぶことも現実的です。制作において、企画や執筆、撮影などのスキルは、プロまでとはいかないまでも、学習習得意欲やあればなんとかなるものです。何より自分たちの会社の課題と解決方法をみいだしていく気持ちがあるならば、必ずしもプロにべったり依頼する必要はありません。ただし、誌面レイアウトという工程だけは、一般のビジネスパーソンが手を出すのにかなりのハードルの高さがあります。普段から使い慣れているであろうパワーポイントやワードなどでもそれっぽい誌面制作はできるんですが、アドビのイラストレーターやインデザインといった編集専門のソフトを使いこなすプロフェショナルが制作する誌面と比べると、これはもう雲泥の差があるからです。時々、ご自身の会社でアドビソフトを購入し、このイラストレーターやインデザインの習得に挑戦する部署の方々もおりますが、苦労多く、実少なしとなることが多く、あまりお勧めはできません。なので、コストに制限あるなかで、高い水準の誌面を目指し、かつご自身に編集制作スキルがある程度あるならば、直接デザイン会社に相談してみましょう。そしておそらく、印刷はもちろんのこと、制作時において誌面の「見せ方」についてのアドバイスも得られるはずです。デザイナーの当たりはずれはけっこうありますが(参考記事)、デザイン事務所のウェブサイトで制作見本などを見て、イメージにあるような制作物があれば、話を聞いてみる価値はあるはずです。ただし、印刷会社と同様に、サービスや技術を「利用する」レベルに達していることが肝要となります。

 

相談先 その6 フリーランサー

コスト:最強価格破壊レベル  制作力:★~★★★★  サービスの質:★~★★★★

会社的にOKであれば、制作スキルをもったフリーランサーと契約をするという選択もあります。ケース的には、その4の印刷会社や、その5のデザイン事務所に頼むケースと似ており、社内報制作担当者に、執筆経験などがあり、かつライターやエディター、デザイナーに適切に仕事を配分するといった編集制作における力量が必要となります。いわば社内報制作会社の担当がこなすべき実務を自ら行うということになります。ただし、(こんなこと言っていいのか悩みますが)率直にいってそうした実務自体にさほど困難があるわけではなく、勘所をうまくつかめる人が経験をしっかり積めば、ちゃんとしたものを作れるようになります。冊子制作未経験者が挑むのは難しいミッションですが、制作系のクリエイティブな仕事が好きで、多少の経験値を持っている方であれば、トライしてもいいのではないかと思います。何より社内報の質は、企画、読みやすさ、登場人物(社員)をいかに登場させるか、などにかかってきます。このあたりの社内報制作の肝をわかって、社内の課題解決などに意識の高い方あが挑むのであれば、非常におもしろい仕事になるのではないでしょうか? 実際に見事!!!と褒めるしかない社内報を作られている、編集経験ゼロだった総務の女性を知っておりますが、まさにこの特徴を抑えてた方です。フリーランサーへの仕事受発注を取りまとめるランサーズなどで、社内報と検索してみると、結構事例が出てきます。こうした人たちを使って製作して、印刷会社をプリントパックや東京カラー印刷などのオンデマンド印刷の会社を利用すれば、コスト的には、その1~その3の属する会社では太刀打ちできません。ただし、フリーランサーというのは、悲しいかな、質の担保はされておらず、仕事が成果物としてあがってきてはじめてわかるもの。この点だけはどしてもギャンブル性が生じてきてしまいます。

 

相談先 番外編 ウェブ、アプリ社内報を押し出している業者

コスト:???  制作力:★★~★★★  サービスの質:★★★

そもそも社内報、紙ではなくウェブでやろう、アプリで作ろうという意志をお持ちの場合、当然ながら、選択肢の筆頭に上がってくる業者かと思います。ところが、調べてみたら実際に体験されるかもしれませんが、非常にもやっとしたイメージしかつかめないのではないでしょうか? ウェブ社内報ってどうなの? アプリ社内報ってどのくらい稼働しているの? これがつかめないのは、機密的にまず目に触れることができないことが一つ、また目に触れたとしても効果などが把握しづらいん点が一つ、あと一つは明確な成功事例という解がないからなのです。社内広報の手段として、ウェブ社内報、アプリ社内報は、登場してから結構年月は過ぎましたが、まだまだ途上。これからさらに進化していくメディアです。グループウェアがさらに進化するのか? それともアプリが大活躍する時代となるのか? 5Gの登場でまた時代は変わります。絶対アプリだ! という意志のお客様は、ぜひ疑問と課題と熱意を業者にぶつけてみてください。(弊社も現在開発中です、希望などを聞かせてくれたらうれしいです)

 

まとめ  ~結局社内報も、人です~

長々と書いてきましたが、上記の内容を吹き飛ばしてしまうようなことを言っちゃいますと・・・、結局社内報は、つくる人によってものすごく上質になったり、見栄えばかりであまり発行目的実現に貢献しないものになったりしてしまいます。そして、上記のどこに属していようと、つまらないものを作るハズレ担当の存在は可能性ゼロではありません。熱意の有無、コミュニケーション、感受性の差異など、制作の質を上下させる様々な要素があります。

一つ言えることは、社内報制作の仕事が好きかどうかが、すごく重要です。この姿勢が明確に見える担当さんであれば、上記のどこの所属でも当たり担当といってもよいのではないか? と思います。

最後にPR

ここまで読んでいただきありがとうございます。執筆者の属する会社は、その1に該当する規模の小さい社内報専門制作会社です。広報誌や周年誌、会社案内なども受注をしていますが、売上の8割は社内報。社内報に特化した専門性をもった会社です。実効力、具体的いえば、しっかり精読してもらって、発行が待たれるような、発行目的に寄与することを最重要視しています。お金かけて作ってもらう以上、それ以上の効果を出すことを念頭に制作をしています。制作見本などを見ていただければわかりますが、THE社内報という感じの誌面からはかけ離れたものが多いです。

もし、社内報のことで聞いてみたいことがあれば、創刊でもリニューアルでも、社内報制作に関する相談、なんでもお受けいたします。どこに頼んだらいいのか? 適正な予算はいくらなのか? 編集って何やればいいのか? 読まれるの鉄板は? など、弊社受発注の可能性など関係なし、営業色ゼロでお受けいたします。弊社としては、そうした制作の生の声、お悩み、実情を伺くことが財産となりますし、相談のみでも本当に大歓迎なのです。社内報制作の最前線にいる私たちの知見を、ぜひ役に立てていただきたいと願っております。

ご相談は、約30分程度で基本的にズーム、電話等での対応となります。本ウェブサイトの問い合わせから、ご用件のところを

社内報制作・サービスについて 

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社内広報に関する専門のコミュニティを発足します!

社内報、社内イベント、社内ブランディング、風土づくり、理念浸透、社内を変える様々な取り組みに向かう皆様を

包括的に応援し、仲間同士の情報交換などを行える、コミュニティを年内に立ち上げます。

営業色はゼロ! 入会大会などの面倒もゼロ! お気軽に参加いただける、有益なコミュニティを目指します!

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読んでいただいて、ありがとうございました!

もし皆さんが、社内報担当者であれば、以下のアンケートを一問だけお答えくださいませ。なにとぞよろしくお願いいたします

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